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[岡田彰布コラム](1)小川淳司が明かす甘美な青春時代
posted2024/12/13 09:00
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph by
JIJI PRESS / KYODO / NIKKAN SPORTS / SANKEI SHIMBUN
初めてじっくり話したのは中大4年だった1979年の日米大学野球選手権大会の時だ。日本代表チームは神宮球場近くのホテルに泊まっていて、大部屋に雑魚寝状態。その中に早大のスター選手だった岡田がいた。
東海大で1学年下の原辰徳(巨人前監督)と3人でご飯を食べに行くことになった。場所は外苑前にあった「青山ベルコモンズ」のレストラン。何を食べたかは覚えていないんだけど、原が幽霊の話題を切り出して、3人でオカルト話で盛り上がったことは覚えている。そういえば会計は俺が全部払ったんだけど、何でだったんだ?
日米大学野球の直前には全日本大学野球選手権があって、岡田の早大と原の東海大が二強状態だった。準々決勝で両校がぶつかって早大が勝ち進んだのに、決勝で俺らの中大に負けてしまったんだ。岡田は相当悔しかったらしく「準々決勝が事実上の決勝戦だったから、早稲田の選手は試合後に飲みまくっていた。決勝は二日酔いだったから負けたんだ」って何度も言っていたな。本当に負けず嫌いなんだよ。