Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER
[岡田彰布コラム](2)息抜きの場は甲子園から徒歩圏内
posted2024/12/14 09:00
text by
中川聡(Number編集部)Sou Nakagawa
photograph by
JIJI PRESS / KYODO / Hideki Sugiyama
JR神戸線甲子園口駅から南へ徒歩7分、商店街の一角に岡田彰布ゆかりの店「KENPEI」がある。店内には岡田の写真や新聞の切り抜きが飾られ、壁には直筆でサインと共に「2023年9月14日 優勝 道一筋」と書かれている。18年ぶりのリーグ優勝からわずか4日後だ。
「顔色悪かったしね。表情もあんなん初めて見たから心配やった。酒、たばこに加えて監督のストレス。関西は2位でもメディアに色々言われるんやからキツイやろ。でももう一安心やね」
そう語るのは店主であり、阪神OB(1974~'78)でもある中谷賢平さんだ。中谷の引退後に岡田が入団したため、当時は接点がなかった。だが、40年程前にゴルフを一緒にプレーして以来、定期的にラウンドを共にしつつ、2つ年下の岡田のことを応援してきた。