Jをめぐる冒険BACK NUMBER
16年ぶりJ1で東京ヴェルディはどう戦うか「外国人も獲れたけど…」「平均24.1歳のメリットを活かすなら…」城福監督と江尻強化部長が明かす戦略
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byTatsu Ikeda
posted2024/02/08 17:02
ヴェルディのエースとして期待される染野唯月。16年ぶりのJ1で緑の旋風を巻き起こすか
「相手陣内でサッカーをやるというところで言うと、相手陣内の深い位置からボール回収をスタートさせたいし、サイドでフットボールをして、揺さぶって、揺さぶって仕留めたい。どちらにしても攻撃のクオリティを上げないと、相手陣内ではサッカーができないんですよね。そのクオリティを上げる意味でも、今は中盤の組み合わせを変えながらトライしている。ただ、組み合わせを変えたからインテンシティが下がるようなことだけはしたくない」
名古屋戦の2本目では、負傷中の宮原和也に代わって昨季は中盤の一角を担った稲見哲行が右サイドバックを務めた。そのため、1本目の中盤は森田晃樹と齋藤功佑が、2本目は綱島悠斗と見木がダブルボランチを組んでいたが、相手陣内でボールを握るなら、森田、見木、齋藤の3人で中盤を構成するアイデアもあるかもしれない。
インテンシティが90分もたないのであれば
いずれにしても90分アグレッシブに戦い抜くためには、5人の交代枠を効果的に使うことがポイントになる。
「インテンシティが90分もたないのであれば、バトンをどう繋いでいくか。おそらくここがJ1で戦うポイントになるかなと。その繋ぎ方、組み合わせを含めて、開幕までには選択肢をしっかり持ちたいと思います」
J1の中で我々が最も恐れるもののないチーム――。
そう語った城福監督は、2月25日に国立競技場で行われる横浜F・マリノスとの開幕戦に向けても「ピッチ内外でいろいろと準備しています」とニヤリとしてみせた。
1993年のJリーグオープニングマッチの再現となる開幕戦に向けてはもちろん、待ちくたびれるほど待ち望んだJ1の舞台で緑の旋風を巻き起こすための準備は、着々と進んでいるようだ。