サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
三笘薫&久保建英が活躍も…W杯で生まれたサッカー熱は持続可能なのか? JFA協働プロジェクト参加学生のホンネ「3月の代表戦は…」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2023/01/24 11:02
所属クラブで活躍を続ける三笘薫(ブライトン)と久保建英(レアル・ソシエダ)。W杯で生まれた“熱”を3月の代表戦につなげることができるか
三笘薫と久保建英の活躍は大きいが…
その三笘と久保建英の所属クラブでの活躍によって、カタールW杯後の盛り上がりはなんとか持続されている印象だ。1月第3週に再開されたブンデスリーガで堂安律らが結果を残していけば、3月の日本代表の活動にもつながっていくだろう。
3月の活動は、昨年7月以来の国内での試合となる。海外組の参加は同6月以来だ。カタールで知名度をあげた選手たちの凱旋は、一般的な関心も高いと考えられる。
南アフリカW杯後の活動は、パラグアイとのリベンジマッチからスタートし、さらにザック体制3試合目でリオネル・メッシを擁するアルゼンチンと対戦した(岡崎慎司のゴールで1-0の勝利)。そこから2011年初頭のアジアカップへ向かい、スリリングな試合を制してアジアの頂点に立った。スケジュールも生かしながら、代表人気を継続させていった。
今回はどうだろう。3月の国際Aマッチデイで、W杯で敗れたクロアチアと再戦するのは不可能だ。ヨーロッパ勢は、ユーロ2024予選がある。クロアチア以外の国の招聘も難しい。
アフリカと北中米カリブ海地区も、それぞれネーションズカップの試合が組まれている。カタールW杯のベスト16進出国で3月に公式戦がないのは、アルゼンチンとブラジルの南米勢、それにオーストラリアと韓国のアジア勢に限られてしまう。
実際に、3月の2試合はウルグアイとカタールとの対戦が噂される。どちらも先のW杯では、グループステージ敗退に終わった。無関心層と低関心層に響くかは微妙だろう。
国内でのマッチメイクが厳しいのは、3月だけではない。2024年も2025年も直面する課題だ。強豪国とのマッチメイクによって日本代表への関心を喚起するのは、かなり限られたものになる。