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三笘薫&久保建英が活躍も…W杯で生まれたサッカー熱は持続可能なのか? JFA協働プロジェクト参加学生のホンネ「3月の代表戦は…」
posted2023/01/24 11:02
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Getty Images
持続可能性は、サッカー界でもキーワードである。
日本サッカー協会(JFA)は昨年4月から、中央大学との協働プロジェクトでサッカー界の課題解決に取り組んできた。具体的には、JFAのアプリ『JFAパスポート』をサッカー無関心層や低関心層に知ってもらい、実際に使ってもらうための施策を、学生たちとディスカッションしてきた。プロジェクトのリーダーは、中央大学OBにして元日本代表MFの中村憲剛さんである。
学生たちの“最終プレゼン”の内容とは
JFAパスポートは、昨年11月に公式アプリがローンチされた。認知度はまだまだだ。インターネットの検索エンジンに「JFA」と打ち込んでも、JFAパスポートは表示(サジェスト)されない。つまりは広く知られていない、ということだ。
昨年末のカタールW杯は、社会全体を巻き込んで盛り上がった。久しぶりに訪れた大きなうねりを一過性にしないためにも、2023年は日本サッカー界にとって大切な1年となる。
カタールW杯でサッカーを初めて観た、興味を持った、久しぶりに触れた、という人たちを、スタジアムへ呼び込むことができるか。JFAパスポートが、その手段と成り得るのか。1月16日、中央大学国際経営学部の学生たちによるプレゼンテーションが行なわれた。全4回の協働プロジェクトは、この日最終回を迎えた。
4つのグループに分かれたプレゼンでは、アプリをダウンロードするだけでなくアクティブユーザーとなってもらうために、「お得感」や「周りと盛り上がる」、「選手に愛着を持ってもらう」といったキーワードがあげられた。アプリに搭載したい機能としてポイント付与、コンビニクーポン付与、クイズ機能、メタバースやゲームなどがあげられた。サッカー漫画を活用するアイデアもあった。
中村プロジェクトリーダーは、感心することしきりだった。
「僕らの世代とは見ているものが違うからこそ、オリジナルの発想がこれだけ生まれている。大人が柔軟に対応することで、アプリの可能性も広がっていくと思う。僕にとっても学びの時間であり、サッカーの可能性を感じた時間でした」