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“ドラ1候補”浅野翔吾(高松商)がスゴいのは「バットが1cm長いから」浅野も松尾汐恩(大阪桐蔭)も愛用するセミオーダーバットの正体 

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中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byNanae Suzuki

posted2022/09/03 11:00

“ドラ1候補”浅野翔吾(高松商)がスゴいのは「バットが1cm長いから」浅野も松尾汐恩(大阪桐蔭)も愛用するセミオーダーバットの正体<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

“ドラ1候補”浅野翔吾(高松商)。今夏の甲子園で3本の本塁打を放ったが、そのバット選びにもこだわりがあった

 この前、『またホームランバットリストかよ』みたいな書き込みを見かけたもので。だったら、ヒット数も数えてやるよ、と(笑)。まあ、あとは、来年の夏を区切りに、金属バットの規格が完全移行します。つまり、現在の規定のもとにつくられたバットは来年の夏で鉄クズと化す。なので『現行規格サヨナラ特別企画』でもあります。規格が変わったら、金属バットの勢力図はガラリと変わる可能性がありますからね。今の内に記念にカウントしておこう、と。

――今年は全部で949本のヒットが生まれました。内訳は多い方から順にミズノが490本、SSKが323本、ゼットが106本、アシックスが28本、イーストンが2本。これは、ほぼシェア率に比例しているんでしょうね。

 ほぼ、そうですね。

――アシックスは、ミズノ・SSKの牙城を崩そうと近年、少しずつ高校生たちの支持を集めている印象があったのですが、結果だけみると、こんなに開きがあるんですね。

 アシックスは投手用、外野手用のグラブは健闘していますが、金属バットの信頼度という意味ではまだまだです。アシックス製バットのヒット数は全部、二松学舎大付が記録したもの。ちなみにイーストン製の2本は、山梨学院の4番バッターです。

「白スパイク」&「ベージュ色グラブ」も流行中

――バット以外の話もうかがいたいのですが、この夏は、一見すると、見た目の変化が少ない夏だったのかな、という気もします。白スパイクは完全に定着した一方で、この春から採用されたアゴガード付きのヘルメットは、選抜大会のときに星さんが予想した通り思ったほど普及しなかった。あとは、白スパイク同様、2020年から新たに採用になったベージュ色のグラブがまた少し増えたかなという感じでしょうか。

【次ページ】 「白スパイク」&「ベージュ色グラブ」も流行中

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