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『たんぽぽ球場の決戦』元エリート球児が草野球の世界に。スピード感あふれる“胸熱”小説。 

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西寺郷太

西寺郷太Gota Nishidera

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posted2022/09/03 07:00

『たんぽぽ球場の決戦』元エリート球児が草野球の世界に。スピード感あふれる“胸熱”小説。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『たんぽぽ球場の決戦』越谷オサム著 幻冬舎 1760円

 ミュージシャン仲間と草野球チームを作って来年で20年になる。僕自身、29歳まで本格的に野球をしたことがなかったが、友達に声をかけると意外にも「昔、野球部だった」という者が続々と集まってきた。結果、子供の頃にキャッチボールをしたことがあるレベルだった言い出しっぺの僕が一番ヘタクソという状況になり、エラー連発で補欠になってしまったのも得難い経験だ。

 草野球チームは最高に楽しい。チーム名を決めたり、ロゴのデザインをしたり。背番号を選んで、ユニフォームを作りチームメイトとはじめてグラウンドに集まり、その後居酒屋で乾杯した瞬間の喜びは今も青春映画のように覚えている。大人になって仕事ではなく趣味で仲間と強く繋がれる、それを幸せと呼ばねば何を幸せと言うのだろうか。

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