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「井上尚弥1位」の可能性は? カネロ衝撃の敗戦で米リング誌のP4Pでも激しい議論が…“ドネア戦の完勝”の他に必要な要素とは
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杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byJIJI PRESS
posted2022/05/23 11:02
![「井上尚弥1位」の可能性は? カネロ衝撃の敗戦で米リング誌のP4Pでも激しい議論が…“ドネア戦の完勝”の他に必要な要素とは<Number Web> photograph by JIJI PRESS](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/e/0/700/img_e0ac923a756c3b4e906892f335333bc8172363.jpg)
6月7日にノニト・ドネアとの世界バンタム級3団体王座統一戦に挑む井上尚弥。アメリカでもライブ配信されるなど、世界から注目を集める一戦となりそうだ
1位:オレクサンデル・ウシク (ウクライナ)
2位:テレンス・クロフォード(アメリカ)
3位:井上尚弥(大橋、日本)
4位:エロール・スペンス(アメリカ)
5位:ファン・フランシスコ・エストラーダ (メキシコ)
6位:サウル・アルバレス(メキシコ)
7位:ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)
8位:ドミトリー・ビボル(ロシア)
9位:ジョシュ・テイラー(英国)
10位:ローマン・ゴンサレス(帝拳、ニカラグア)
※5月第2週の興行を終えた時点
議論の焦点は“適正体重ではないライトヘビー級で敗れたカネロをどこまで下げるか”と、“これまで世界的な強豪との対戦は多いとはいえなかったが、No.1の選手を破ったビボルをどこにランクするか”。
かなり熱いやりとりが続き、決選投票の末にカネロは6位、ビボルは8位という順番に落ち着いた。直接対決の勝者が敗者よりも下にランクされたこの結果を見れば、P4Pは“同一体重で戦った場合に誰が勝つかを決めるランキング”ではないという意味をわかってもらえるのではないか。
ロマゴンが弾き出される状況に…
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ともあれ、クルーザー級の4団体統一後、ヘビー級も制して力を証明したウクライナの拳豪ウシクがここでついに自己初の1位に浮上。3、4、5位につけていたクロフォード、井上、スペンスの順位が1つずつ繰り上がる結果になった。
この後、14日にはスーパーウェルター級の4団体統一王者になったジャーメル・チャーロ(アメリカ)がトップ10に入り。日本でもおなじみの“ロマゴン”が弾き出されるなど、リングマガジンのランキングも動きが激しくなっている。こういった今の状況は、最高でカネロに次ぐ2位までランクアップした経験がある井上が、再びトップ浮上を窺うチャンスであると言えるのかもしれない。