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若手台頭も最下位DeNA、貧打の中日、鈴木誠也が抜けるカープ…打開策はどこに?《成績で振り返る勝因敗因/セBクラス》 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph bySports Graphic Number/Kyodo News

posted2021/12/30 11:09

若手台頭も最下位DeNA、貧打の中日、鈴木誠也が抜けるカープ…打開策はどこに?《成績で振り返る勝因敗因/セBクラス》<Number Web> photograph by Sports Graphic Number/Kyodo News

(左から)DeNA三浦監督、中日の立浪新監督、広島の佐々岡監督は懸念を振り払えるか

 打線はその後、鈴木誠也が絶対的な主軸になった。しかしV3を担った主力打者が高齢化し、徐々に錆びついていった印象だった。しかし今季は、2番手捕手だった坂倉将吾が一時期首位打者になる活躍を見せた。さらに三塁には長打力のある林晃汰が台頭、遊撃にもスピード感のある小園海斗が定着、西川龍馬も3番打者として働き、新しい「赤ヘル打線」の全貌が見えてきつつある。

「育成の広島」は健在だが、懸念材料も多い

 一方で投手陣は過去6年間で4回、2けた勝利を挙げていたジョンソンが退団したが、九里亜蓮が初の2けた勝利で最多勝。昨年の新人王・森下暢仁はやや成績を落としたもののローテを維持した。大瀬良大地も含めて、計算できる先発投手陣だった。

 救援陣では新人の栗林良吏が圧倒的な成績を残し、東京オリンピックでも守護神として活躍。中継ぎ陣は傑出した選手がいなかったが、これも新人の森浦大輔、3年目の島内颯太郎がシーズンを通してセットアッパーとして働いた。

 広島は伝統的に優秀な外国人選手がいる球団だが、新外国人打者のクロンは期待外れ。救援のコルニエルも10ホールドを上げたものの活躍したとはいえず、冴えない成績だった。そして「去る者は追わず」の球団だけに、主力の離脱は宿命と言えるが、リーグ最強打者の鈴木誠也のMLB挑戦はチーム的には非常に痛い。

「育成の広島」は健在で、どんどん若手が育ってはいるが、その成長スピードで鈴木誠也の穴を埋めることができるかどうか。ポストシーズン進出の力はあるが、もうひと伸びが欲しいところだ。

 もう一つ言えば、今年大車輪の活躍だった栗林良吏が、来季も同様の成績を残すことができるかどうか。これも大きな懸念材料だ。<セAクラス編に続く>

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