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有馬記念の“二強”にはまったく同じ「大きな不安」が? 一方「この秋最高の状態」と絶賛の穴馬とは 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2021/12/25 11:03

有馬記念の“二強”にはまったく同じ「大きな不安」が? 一方「この秋最高の状態」と絶賛の穴馬とは<Number Web> photograph by Photostud

(左)今年の宝塚記念を制したクロノジェネシス(右)天皇賞・秋の完勝で勢いに乗るエフフォーリア

一方「この秋最高の状態」と絶賛の馬は?

「二強」のほかでは、同型との兼ね合いがポイントになるが、ハナではなく番手からの競馬になっても、他馬から離れたところで走ることができさえすれば、タイトルホルダー(牡3歳、父ドゥラメンテ、美浦・栗田徹厩舎)があっと言わせるかもしれない。

 ステラヴェローチェ(牡3歳、父バゴ、栗東・須貝尚介厩舎)も、力のいるこの時期の中山の馬場が合いそうだし、アサマノイタズラ(牡3歳、父ヴィクトワールピサ、美浦・手塚貴久厩舎)に関しては、有馬記念出走馬には珍しく「この秋最高の状態」と手塚調教師が言っている。斤量面でも有利な、これら強い3歳世代の一発も考えられる。

 ◎エフフォーリア

 ○クロノジェネシス

 ▲ステラヴェローチェ

 当初はタイトルホルダーを単穴にしようと思っていたのだが、大外の16番枠を引いてしまった。最少馬体重勝利記録を持つメロディーレーンにも頑張ってもらいたいが、もっと距離があったほうがいいタイプ。それでも、応援の意味で複勝を買いたい。

 エフフォーリアは5枠10番という、内と外の動きを見ながら立ち回ることのできるいい枠を引いた。

 鹿戸師は、騎手時代に稽古をつけていた祖父のシンボリクリスエスに「近づいてきた」とコメントしている。勝てば、日本馬初の海外GI年間3勝を達成したラヴズオンリーユーと、どちらが年度代表馬になるのだろう。興味は尽きない。

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