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「グランアレグリアはスーパーホース」レース後にルメールが感情を爆発させた“特別な理由”とは《マイルCSで史上6頭目の快挙達成》 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2021/11/22 12:07

「グランアレグリアはスーパーホース」レース後にルメールが感情を爆発させた“特別な理由”とは《マイルCSで史上6頭目の快挙達成》<Number Web> photograph by Photostud

マイルチャンピオンシップを制したグランアレグリアとルメール

 藤沢調教師はマイルチャンピオンシップ通算6勝目となり、自身の最多勝記録を更新した。JRA・GIは通算34勝目。うち10勝を挙げたルメールは、同師にとっても大きな存在と言えよう。

 ラストランでGI6勝目をマークしたグランアレグリアは、JRAでの獲得賞金が10億円を突破した。牝馬としては、ウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイ、クロノジェネシスにつづく、史上6頭目の快挙である。

「強い3歳世代」たちの敗因は

 2着のシュネルマイスターは、結果的に2枠3番という内枠が響いた。4コーナーから直線入口にかけて、もう少し先行馬との差を詰めたかったはずだが、前にも外にも他馬がいて、動けなかった。スローペースになり、直線で、馬群がバラけづらい展開になったことが痛かった。それでも最後は鋭く追い込み、力のあるところを見せた。

 3着のダノンザキッドは、折り合えたことが最後の伸びにつながった。叩き2戦目で状態もアップしていたのだろう。

 4着は一昨年の覇者インディチャンプ。自身が晩成だったステイゴールドの産駒らしく、6歳でも衰えは見られない。

 5着にはホウオウアマゾンが逃げ粘った。

 2、3、5着が「強い3歳世代」。フィナーレを飾った絶対女王の力に屈する結果となったが、今後のマイル界を牽引する存在になっていくだろう。

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