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「グランアレグリアはスーパーホース」レース後にルメールが感情を爆発させた“特別な理由”とは《マイルCSで史上6頭目の快挙達成》
posted2021/11/22 12:07
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
Photostud
自分の舞台に上がった絶対女王は、最後まで輝きを失わなかった。
GI馬6頭の豪華競演となった第38回マイルチャンピオンシップ(11月21日、阪神芝外回り1600m、3歳以上GI)で、クリストフ・ルメールが騎乗した1番人気のグランアレグリア(牝5歳、父ディープインパクト、美浦・藤沢和雄厩舎)が優勝。史上6頭目、牝馬としては初めてとなる連覇を達成し、ラストランを勝利で飾った。
「グランアレグリアはスーパーホース」
3/4馬身差の2着は2番人気のシュネルマイスター、さらに半馬身差の3着には5番人気のダノンザキッドが追い込んできた。
最内枠から出たホウオウアマゾンがハナを切り、前半800m通過は47秒6。後半800mが45秒0と、前半より2秒6も速かったことが示しているように、これだけのメンバーが揃った良馬場のマイルGIにしては、序盤は緩い流れになった。ちなみに、同じコースで行われた昨年の前半800mは46秒9だった。
そんななか、グランアレグリアは、中団のやや後ろの外目につけた。
「ちょっと後ろになりましたが、グランアレグリアはスーパーホースなので、気にしていませんでした」とルメール。
先頭から最後尾まで10馬身ほどしかなかった馬群は、3、4コーナーを回りながらさらに密度を増した。そこからルメールは、グランアレグリアを外に持ち出した。馬群がかたまると4、5頭分大回りすることになるのだが、躊躇はなかった。