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「北京は“失敗”ではなかったかも」「サッカーがアンダーグラウンド化している」反町康治が語る“OA枠成功の舞台裏と本番への危機感”
text by
浅田真樹Masaki Asada
photograph byJMPA
posted2021/07/08 11:02
北京五輪の日本代表。チームを率いた反町技術委員長は苦い記憶を13年後に生かそうとしている
反町 そうなんだよ。だから、プラス4人は外したほうがいいんじゃないかと思うんだけれど、IOCには何かしらの意図があるんだろうね。枠を取っ払って(登録メンバーを)22人にすればいいのに。選手を出してくれるクラブにとっても、そのほうがいい。
(注:このインタビューの後、ルール変更があり、登録メンバーを22人とし、そのなかから毎試合18人がベンチ入りすることになった)
五輪を機に子供たちのサッカー人気を……
――では最後に、オリンピック本番への期待を聞かせてください。
反町 最近はサッカーの試合、特にJリーグの試合は、民放で見る機会がローカル以外ではほとんどない。そういう意味では、サッカーがどんどんアンダーグラウンド化している気がする。
だから、ラグビー・ワールドカップが日本で開かれたときのように、このオリンピックを機に子供たちのサッカー人気をガチッとつかんでもらいたいし、選手たちの経験にとっても、今後の日本のサッカーを担うためには、やっぱり決勝まで進んでほしい。10年後を見据えた場合、それが絶対に必要かなと思っている。
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