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松坂大輔がいたからこそ「松坂世代」は輝いた… 藤川球児「自分も苦しい。でも、松坂の苦しさは他の人とは全く違う」 

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posted2021/07/07 11:36

松坂大輔がいたからこそ「松坂世代」は輝いた… 藤川球児「自分も苦しい。でも、松坂の苦しさは他の人とは全く違う」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

横浜高校時代の松坂大輔

<名言4>
いわゆる松坂世代、投手は大輔、野手は村田と言われるようになりたいですね。
(村田修一/Number659号 2006年8月10日発売)

◇解説◇
 村田は東福岡高校時代は投手として甲子園に出場したが、日本大学に進学後は野手に転向した。その理由は松坂大輔にあったと村田は言う。

「大輔の投げる球を見て、自分は投手から野手へ転向しようと決めたわけですし……」

 DeNA、巨人のスラッガーとして活躍した村田は、通算360本塁打、1865安打と松坂世代の野手としてプロの舞台で最も実績を残した。良きライバルの存在が成長の原動力となった好例だろう。

夏の甲子園であきらめないことを教えてもらった

<名言5>
単純で難しいことですけど、夏の甲子園で最後まであきらめないことを教えてもらいました。
(松坂大輔/Number858号 2014年7月31日発売)

◇解説◇
 横浜高校のエースとして、1998年に春夏連覇を成し遂げた松坂は「あの時間は特別でしたし、あの場所が特別だったという想いは、時間が経つほど強くなりますね」と振り返った。

 鹿児島実のノーヒッター杉内を自らの本塁打で攻略して完封勝ち、PL学園と延長17回死闘、リリーフで甲子園の空気を一変させて劇的サヨナラを導いた明徳義塾戦、そして決勝・京都成章戦でのノーヒットノーラン……どれか1試合でも語り継がれるだろう“名勝負”を松坂は毎試合のように起こした。

 そんなヒーローに導かれるように、他の選手たちも触発されて――「松坂世代」が形成されていったのだ。

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