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大谷翔平は「本塁打しか打たんのでHR王も…」 MLB史上でも常識外れのペースなので“シーズン60発”狙えるか調べてみた
posted2021/07/05 17:02
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
USA TODAY Sports/REUTERS/AFLO
毎朝のニュースを心待ちにするのは何年振りかと思う。イチローがデビューした2001年の春、MLB最多安打記録に迫った2004年の秋、ファンは「今朝、イチロー打った?」が合言葉になったものだ。「今朝、大谷打った?」はそれ以来だ。
違うのは「イチロー打った?」が安打なのに対し、「大谷翔平打った?」はホームランということだ。
開幕直後に今季の成績を予想してみたが……
筆者はこの春、二刀流・大谷翔平の成績を予想した。
・投手成績
23登板8勝4敗127回13被本塁打
70与四球160奪三振 防御率4.00
・打撃成績
140試合608打数180安打35本塁打
80打点15盗塁60四球 打率.296
現地時間7月4日時点での大谷の成績は以下の通り。
・投手成績
12登板3勝1敗60回6被本塁打
35与四球83奪三振 防御率3.60
・打撃成績
78試合277打数77安打31本塁打
67打点12盗塁36四球 打率.278
エンゼルスは83試合を消化したところだから、162試合に換算すると……。
・投手成績
23登板6勝2敗117回12被本塁打
68与四球162奪三振 防御率3.62
・打撃成績
152試合541打数150安打61本塁打
131打点23盗塁70四球 打率.278
ということになる。
「投手成績はともかく、打撃成績は大外れじゃないか!」と言われるかもしれないが、筆者にも「常識」というものがある。さすがにどんなに景気を良くしようとしても「今年は二刀流の大谷が60本塁打打ちそうだ」という予想はできない。今季の大谷翔平はそれほど常識外れなのだ。
6月は全安打のうち半分が本塁打。さらに7月は……
最近の大谷は異常なペースでホームランを打っている。