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「彼の言葉が心に刺さったんだ」大活躍マーティンの原点とは? 安田尚憲ら若手の成長にも貢献…すべてはマリーンズのために
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![梶原紀章(千葉ロッテ広報)](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph bySankei Shimbun
posted2021/06/21 11:02
![「彼の言葉が心に刺さったんだ」大活躍マーティンの原点とは? 安田尚憲ら若手の成長にも貢献…すべてはマリーンズのために<Number Web> photograph by Sankei Shimbun](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/0/6/700/img_06dd2bfb5849267e8de12e827dcc4d74174717.jpg)
来日3年目で初の月間MVP(3月〜4月)に選ばれるなど、攻守に躍動するレオネス・マーティン。安田ら若手へのアドバイスにも積極的だ
アメリカに来てマイナーリーグ生活をほとんど経験せずにメジャーデビュー。右も左も分からず、自身の野球に取り組む考え方も固まっていなかった時期。ただ必死に打って、守っていた。そんな時、レンジャーズで本塁打を量産し主力として活躍するクルーズに優しく、そのように言われた。
「彼の言葉が心に刺さったんだ。ボクはマイナーリーグの経験もほとんどないままメジャーに行った。教育を受けていなかったこともあり人間的にも幼かったのだと思う。彼のプレースタイル、姿勢を見ながらボクはどういう意味なのかを理解した。彼から色々なことを教わりながら成長していった」
マーティンは若かりし頃に尊敬をするメジャーリーガーから教えてもらった日々を嬉しそうに振り返ってくれた。
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当時はまだ献身的なプレーというものをぼんやりとしか理解できていなかった。隙をつく、つねに次のプレーを考える、チーム打撃に徹するという考えはまだ染みついていなかった時。プロフェッショナルとして大事な精神を叩きこんでくれたのがクルーズだった。
「自分のためにプレーするのはもちろんそうなのだけど、チームの勝利のためにプレーするのが大前提なんだ」(マーティン)
毎日のように連絡をしている
クルーズとは今でも交流がある。毎日のように電話やSNSを通じてコミュニケーションをとり、近況報告を行っている。日本行きが決まった時も真っ先に報告をした。「幸運を祈る」と励まされ、その言葉を胸に旅立った。
「とてもボクのことを気にしてくれているんだ。毎日のように連絡をしているし、彼もボクが日本で頑張っていることを喜んでくれている」と話す。