欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「獲得する以前からタクミを」「まだシンジなら…」クロップが“ココだけに語った”マネジメント術と南野拓実、香川真司への思い
text by

アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byTakuya Sugiyama/Getty Images
posted2021/06/21 11:04

香川真司と南野拓実。2人の日本代表ナンバー10を指導したのがクロップだ
クロップが注目する若手ドイツ人監督とは
クロップ「ドイツ人監督が連続でCLを制しているのは、決して偶然ではないと思う。ドイツサッカー界では、ラルフ・ラングニックら戦術的にこだわりを持った先駆者から刺激を受け、優れた指導者が生まれている。先日行われたU-21 EUROではシュテファン・クンツ監督が率いるU-21ドイツ代表が優勝した。このドイツ人監督のトレンドは、まだ数年間続くと思う」
――ホッフェンハイムでリーグ最年少の28歳で監督になったユリアン・ナーゲルスマンが、RBライプツィヒを経て、新シーズンはバイエルンを率います。ブンデスリーガのどの若手監督に注目していますか?
クロップ「ユリアン(33歳)はもちろん、マインツのボー・スベンソン(41歳)、昨季ドルトムントの臨時監督を務めたエディン・テルジッチ(38歳)、ドルトムントの新監督になるマルコ・ローゼ(44歳)、U-18ドイツ代表監督のハネス・ボルフ (40歳)は、今後大きな可能性を秘めている。
ADVERTISEMENT
まだあまり知られていないかもしれないが、ドイツ2部にも優れた監督がいる。ホルシュタイン・キールのオレ・ベルナー (33歳)、グロイター・フュルトのシュテファン・ライトル(43歳/来季は1部昇格)、ニュルンベルクのロベルト・クラウス(36歳)の名前を覚えておいて損はないんじゃないかな」
ドイツ代表になりたくないと言ったことは……
――将来、ドイツ代表を率いることに興味はありますか?
クロップ「私はドイツ代表監督になりたくないと言ったことは1度もない。リバプールとの契約があるから、今はそれはできないと言っただけだ」
――リバプールとの契約は2024年6月までですね。
クロップ「クラブと代表では監督の役割が大きく異なる。今、リバプールの監督として刺激的なミッションに日々取り組んでいる。ただし、数年後、リバプールとの契約を終えたときは、あらゆる可能性に対して扉を開きたいと考えている」
――最後に日本人選手について聞かせてください。2020年、リバプールは南野拓実をザルツブルクから獲得しました。当時、どんな評価をしていましたか?