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【独占】クロップ監督インタビュー「数年前に比べて、ゲーゲンプレッシングの強度が…」名将が感じる“2021年の戦術最先端”
posted2021/06/21 11:03
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph by
REUTERS/AFLO
リバプールにとって2020-21シーズンは、ジェットコースターのようなシーズンだった。
昨年10月にビルヒル・ファンダイクが前十字靭帯損傷でシーズン絶望となり、11月にはジョー・ゴメスがイングランド代表の合宿で負傷。ジョエル・マティプまで離脱し、主力級のセンターバックが1人もいないという緊急事態に陥った。19-20シーズンの王者にもかかわらず、一時は8位まで順位を落としてしまう。
だが、ユルゲン・クロップ監督は諦めなかった。終盤にじわじわと順位を上げ、最終節で3位に浮上してCL出場権を獲得した。
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クロップは苦しいシーズンに何を考えていたのか? また、ライバルのペップ・グアルディオラ監督やトーマス・トゥヘル監督をどう見ていたのか。今後、戦術がどうなっていくと考えているのか。
オフで母国ドイツへ帰国した際、フランクフルトで話を聞いた。(翻訳:木崎伸也/全2回、後編はこちら)
来季も目標設定は同じ。プレミア優勝、CLでは……
――夏のオフはどう過ごす予定ですか?
クロップ「私にとってオフで最も重要なのは、バッテリーをフル充電することだ。シュツットガルト近郊の故郷でしばらく過ごしたあと、妻とジルト島へ行く予定だ。新シーズンも高い目標を持ってリバプールを率いるのを心待ちにしている」
――どんな目標を設定していますか?
クロップ「昨季までと同じさ。プレミアリーグで優勝し、CLではできるだけ勝ち上がる。国内の2つのカップ戦、FAカップとカラバオカップでは昨季よりもいい成績を残したい。早く敗退してしまったからね」
――現在EUROが開催されています。どの国に注目していますか?