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「もう1場所見送るべき」賛否の声もあるが…元大関・魁皇が豊昇龍“横綱昇進”に見解「勝負師としてスゴい」「自分は優勝5回、綱取りは難しかった」

posted2025/01/31 17:41

 
「もう1場所見送るべき」賛否の声もあるが…元大関・魁皇が豊昇龍“横綱昇進”に見解「勝負師としてスゴい」「自分は優勝5回、綱取りは難しかった」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

初場所千秋楽、優勝決定ともえ戦を制した直後の豊昇龍。モンゴル出身力士として6人目の横綱が誕生した

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浅香山博之

浅香山博之Asakayama Hiroyuki

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 元横綱武蔵丸の武蔵川親方からバトンタッチされ、今回からコラムを担当させていただく元大関魁皇の浅香山です。マルちゃんは(普段はこう呼んでます)「そろそろ若い人に譲るよ」って言ったそうだけど、自分、52歳ですよ? マルちゃんと年はひとつしか違わないのに、ホントにいいんですかね(笑)。自称“おっとり系”でマルちゃんみたいに辛口なことも言えないし”中年オヤジのぼやき解説”になってしまうかも……。

 何はともあれ、みなさまよろしくお願いします。

「もう一場所見送るべき」の声もありましたが…

 豊昇龍が横綱に昇進し、照ノ富士からバトンを渡されましたね。「もう一場所見送ったほうがいいのでは?」という声もありましたが、昨年11月の九州場所では大関琴櫻との千秋楽相星決戦で、琴櫻に負けて”準優勝扱い”でした。昇進内規として「2場所連続での優勝もしくは準優勝」があるけれど、年間を通じて見た場合、8勝、9勝の場所もあったんですね。でも、遅かれ早かれ昇進するだろうと見られてはいたし、今場所では千秋楽の結びと、金峰山・王鵬との優勝決定巴戦の3回を制しての内容の評価だったようです。

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 豊昇龍は「ここ一番!」にめちゃくちゃ強いんですよ。あの強さは、確かにすごいと思う。一昨年の名古屋場所では、関脇として北勝富士との決定戦で初優勝しましたよね。この時もそうだったし、相手はプレッシャーを感じているのがわかるなか、豊昇龍は一切プレッシャーがあるのを感じさせない相撲なんです。今回も、金峰山や王鵬には硬さがあっても、豊昇龍は逆に力にしている感じ。そういった強さと気迫は、勝負師としてすごいものです。

 今場所の豊昇龍は動きがよく、前に出て力強い相撲が増えていました。熱海富士、平戸海、正代と平幕相手に3敗したといっても、8日目の正代の時は、滑っちゃった感じでしたよね。

【次ページ】 「クビのケガからよく帰ってきた」

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