EUROで「観衆5万5662人」ハンガリーが“満員OKな理由” ワクチン接種率の高さと…【クリロナはプラティニ超え弾】

　EURO本戦に5度出場し、すべての大会でゴールを決め、ミシェル・プラティニの最多得点記録を更新──フットボール界の生けるレジェンド、クリスティアーノ・ロナウドがまたしても偉業を成し遂げた。

　その3つの新記録が達成されたのは、大会5日目に行われたグループFの初戦、ハンガリー対ポルトガル戦でのことだ。前回覇者ポルトガルは、試合後にロナウドが「90分を通して実に見事な守備をした」と称えたハンガリーに手を焼き、試合はスコアレスのまま終盤に突入。だが84分にラファエル・ゲレイロが均衡を破ると、その3分後にラファ・シウバが得たPKをCR7が決め、追加タイムにも加点。現在36歳のスーパースターはEURO本大会での総ゴール数を11とし、史上唯一の二桁得点者となった。

C・ロナウドは2ゴールで超一流のスコアラーぶりを見せつけた©Getty Images

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ハンガリーは5万5662人、ドイツは1万3000人

　往年の名ストライカー、プシュカシュ・フェレンツ（ハンガリーの人名は日本と同様に姓名の順）の名を冠したスタジアムで、現代随一の点取り屋が金字塔を打ち立てる姿を、多くのファンが見守った。これは“世界中のテレビ観戦者”という意味ではない。この日、ハンガリーの首都ブダペストのプシュカシュ・アリーナには、5万5662人の観客が詰めかけたのだ。ちなみに同日のもう1試合、フランス対ドイツが行われたフットボール・アレナ・ミュンヘンには、1万3000人しか入場できていない。

コロナ禍以降見られなかった「満員のスタジアム」がプシュカシュ・アリーナで実現した©Getty Images

　初めて3カ国以上にまたがって行われる今大会の開催地は、11都市におよぶ（当初予定されていたアイルランドのダブリンとスペインのビルバオは、UEFAが規定する観客動員数を満たせず除外された。ビルバオの代わりにセビージャが選ばれ、ダブリン開催分はサンクトペテルブルクとロンドンに振り分けられた）。

　各地にはそれぞれのコロナ対策があり、スタジアムの収容人数制限もまちまちだ。

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