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【タジキスタン戦】ミャンマー戦先発は“南野拓実”だけ…森保監督が「序列を再考する」インパクトの選手はいたのか?
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2021/06/08 11:02
2点目をアシストした古橋亨梧(右)と、ゴールを決めた南野拓実(左)。実は、興國高校の同級生コンビである
70分に川辺駿が相手GKのミスから追加点をあげ、最終的なスコアを4対1とした。19年11月のアウェイゲームは3対0だったから、得失点差として同じプラス分を稼いだことになる。
主力の不在が強く浮き彫りになったポジションも
では、アピールに成功した選手はいたか。ここで言うアピールとは、この日は出場していない主力との比較で語られなければならない。自分なりの個性を発揮して、チームを違う色で染めることができたか、ということだ。
森保監督が序列を再考するほどのインパクトを残した選手は、ひとりもいなかった。主力の不在が強く浮き彫りになったポジションもあった。
後半は多少なりとも内容が改善されたが、その理由を探すと鎌田や守田の登場に行き着く。彼らふたりと谷口がワンタッチパスをうまく使うことで、ボールを動かすテンポが良くなった。
一方で、アピールの機会が限定的だった選手もいた。たとえば、センターバックの昌子源と中谷進之介は、攻め込まれた中でのリスク回避や対人プレーの強さを、この日はほぼ問われなかった。
「選手層の幅が広がった」と言える状態へ
11日のセルビア戦、15日のキルギス戦も、このメンバーで戦うことになる。その間にトレーニングも重ねる。コンビネーションは上向いてくるはずで、それに伴ってミスを減らすこともできる。一人ひとりがアピールできる前提条件が、少しずつでも整っていく。
「選手層の幅を広げながら、より強力なチームを作っていきたい」と森保監督は語る。15日のキルギス戦を終えた段階で、「選手層の幅が広がった」と言える状態へ持っていきたい。