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【タジキスタン戦】ミャンマー戦先発は“南野拓実”だけ…森保監督が「序列を再考する」インパクトの選手はいたのか? 

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戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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posted2021/06/08 11:02

【タジキスタン戦】ミャンマー戦先発は“南野拓実”だけ…森保監督が「序列を再考する」インパクトの選手はいたのか?<Number Web> photograph by Getty Images

2点目をアシストした古橋亨梧(右)と、ゴールを決めた南野拓実(左)。実は、興國高校の同級生コンビである

 1対1となった直後、古橋と浅野が際どいシュートを放った。しかし、14分以降は相手ゴールへ迫ることができない。

 森保一監督は「ミスが多くなるのは予想していた」と話した。タジキスタンは2ケタ得点を記録したモンゴルやミャンマーよりも、明らかにレベルが高かった。加えて、日本はこのメンバーでの全体練習は1度しかできていない。プレーをしながらコンビネーションを生み出していくことにトライしたのだが、前半はもったいないミスが大量生産された。

 技術レベルがいきなり落ちるはずはないから、ミスの理由は2つに絞られる。お互いが欲しいタイミングやポジションを理解しきれておらず、技術を発揮できるメンタルセットができていなかったと考えるのが妥当だ。とりわけメンタルの影響は大きかった。2次予選初の失点を喫したことや2点目をなかなか奪えないことが、球離れの遅さにつながったり、最善ではない判断につながったりしていた。タジキスタンが守備時にブロックを敷いてきたとはいえ、スペースを作るとか使うといった意識も乏しかった。

残り時間15分を待たずに「5枚の交代カード」

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 ようやく2点目が生まれたのは40分だった。山根のパスから古橋が右サイドを突き、低く速いクロスを南野がニアサイドで合わせた。背番号10の2次予選7試合連続となる得点は鮮やかだったが、前半を2対1で終えたのは不本意だったと言わざるを得ない。

 3点目は後半開始直後に奪った。橋本拳人が右サイドへ展開し、山根からのリターンパスを右足でゴール左スミに流し込んだ。テクニカルなこの一撃は、チーム全体から固さを取り除くものだっただろう。

 森保監督はハーフタイムに南野と原口元気を下げ、鎌田大地と坂元達裕を投入していた。3日のU-24日本代表戦に途中出場した坂元は、国際Aマッチデビュー戦である。

 62分には左サイドバックを佐々木翔から小川諒也にスイッチする。68分にも橋本を下げて守田を投入した。さらに74分、1トップを務めてきた浅野を下げ、谷口彰悟が起用される。それまでダブルボランチの一角だった川辺駿が2列目に上がり、谷口が守田とボランチのコンビを組む。

 残り時間15分を待たずに5枚の交代カードを使ったのは、控え選手にもプレータイムを与えるためだっただろう。11日のセルビア戦を見据えたやり繰りもあったはずだ。

【次ページ】 アピールに成功した選手はいたか?

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