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来年秋にNCAA1部に編入が決定!
富永啓生、NBAシューターの道へ。
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![青木美帆](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/7/a/-/img_7aed6eae48b5e17880b3f2140a66d5752900.jpg)
青木美帆Miho Awokie
photograph byMiho Aoki
posted2020/07/07 15:00
![来年秋にNCAA1部に編入が決定!富永啓生、NBAシューターの道へ。<Number Web> photograph by Miho Aoki](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/f/2/700/img_f28c08ca970f249e20d7201be53751f390245.jpg)
オンライン会見に臨む富永啓生。1年目のシーズンは31試合に出場、1試合平均16.8得点、3点シュート成功率47.9%の記録を残した。
「来るほうが貴重」というほどパスがもらえず。
推定人口2500人、「田舎」といって差し支えない街での、初めての海外生活。
加入当初は「来るほうが貴重」というほどパスがもらえず、練習中にケンカをするチームメートに面食らったという。
アメリカに挑戦する選手の多くがぶつかるこれらの壁に、自信を失ったり、心細さを感じたりすることもあったのではと推測し、そう尋ねた。
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しかし富永は考え込むこともなく、「あんまりなかったです」と即答した。
馬場雄大とテーブス海の富永評。
日本にいたころから、富永には怖いものなしの度胸を感じていた。
「大きい舞台でやるほうが燃えるタイプ」というのが本人談。
高校3年、自身初めてのウインターカップでは、1万人以上の観客が注視するメインコートでビッグシュートを何本も決め、NBAプレーヤーばりのゴールパフォーマンスも披露した。
幾重にも取り囲んだ報道陣に対しても、緊張したり戸惑ったりする様子はなかった。「取材を受けるの、好きなんです」。にこやかに語った。
彼のメンタリティには、トッププレーヤーたちも特別なものを感じているようだ。
アルバルク東京からNBAに挑戦中の馬場雄大(テキサス・レジェンズ)は、昨年9月に行われたインタビューの際に富永の名前を挙げ、以下のように話した。
「(渡邊)雄太や(八村)塁を見ていると、異国の地に行っても『自分の強みをぶつけよう』という強い志が大事だと感じるんですけど、富永くんには、2人や僕のような、誰に言われたわけでもない“根拠のない自信”を感じています。きっと彼は、NBAという世界を現実としてとらえていると思います」