セ・パに分けて見てみると。

　では、セ・パ両リーグの成績はどうなっているのか。1936年に始まった日本のプロ野球だが、こちらは1950年にセ・パ両リーグに分立した以降の数字で、2019年までの70シーズンの記録。

〇セントラル・リーグ
1 巨人
9394試5216勝3881敗297分 率.573
差--
2 中日
9396試4739勝4350敗307分 率.521
差473.0
3 阪神
9406試4589勝4532敗285分 率.503
差166.0
4 広島
9393試4369勝4678敗346分 率.483
差183.0
5 ヤクルト
9393試4239勝4850敗304分 率.466
差151.0
6 DeNA
9394試4066勝5035敗293分 率.447
差179.0

　この6球団以外に松竹ロビンス、西日本パイレーツが短期間リーグ戦に臨んでいた。巨人が中日に473ゲーム差をつけている。これもまた絶望的なゲーム差だ。

　優勝回数は巨人37回、中日と広島9回、ヤクルト7回、阪神5回、DeNA（大洋・横浜）2回、松竹1回。優勝回数でも巨人が圧倒的だった。

　広島は1975年の初優勝から強豪となり、中日と並ぶ9回の優勝。阪神は勝率は5割を超えているものの、優勝はわずか5回だ。

南海vs.西鉄以来の黄金カード。

〇パシフィック・リーグ
1 ソフトバンク
9421試4850勝4230敗341分 率.534
差--
2 西武
9444試4824勝4255敗365分 率.531
差25.5
3 オリックス
9397試4623勝4453敗321分 率.509
差199.5
4 ロッテ
9431試4537勝4523敗371分 率.501
差78.0
5 日本ハム
9406試4379勝4688敗339分 率.483
差161.5
6 近鉄
7252試3261勝3720敗271分 率.467
差75.0
7 楽天
2139試960勝1129敗50分 率.460
差-145.0

　この7球団以外に大映スターズ（ユニオンズ）、高橋（トンボ）ユニオンズが短期間リーグ戦を戦っていた。

　パ・リーグになってからの成績でもソフトバンクと西武が競り合っている。ソフトバンクの前身の南海と西武の前身の西鉄の対戦は、昭和30年代の黄金カードだった。

　優勝回数は西武（西鉄）23回、ソフトバンク（南海・ダイエー）18回、オリックス（阪急）12回、日本ハム（東映）7回、ロッテ（毎日・大毎）5回、近鉄4回、楽天1回である。

　西武は優勝回数ではソフトバンクを圧倒しているが、西鉄ライオンズ末期から低迷した時期が長かったために勝率でソフトバンクに負けている。

　パ・リーグは今後の頑張り次第では数年で首位が入れ替わる可能性もあるだろう。