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内川聖一、20年目の好奇心と悔しさ。
「二度とそういう思いはしたくない」 

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byHideki Sugiyama

posted2019/12/04 20:00

内川聖一、20年目の好奇心と悔しさ。「二度とそういう思いはしたくない」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

内川聖一ですら、枠を争わなければならない。プロ野球とはなんと厳しい世界なのだろうか。

「来季20年目ですよ」

 内川は言う。

「そんなに真剣にウエイトとかのトレーニングをやる方ではなかったんです。野球の動作の中で体を強くしていく方が良いと考えていました。でも、年齢を重ねていくと今まで無意識で出来ていたことが、意識をしないと体が動いてくれなくなるんです。可動域や反応のところに刺激を入れてやるのも大切だなと考えるようになりました。

 だから自分の身体の幹となる部分を見つめ直してみよう、と。今までやって来たことも大切なことで否定するつもりはないけど、ちょっと枝葉に飛びついてしまった自分がいたのかなとも感じます」

 ダメだったり、上手くいかなかったりした自分もきちんと受け入れる。それが内川の考え方だ。自分の中で上手く消化をしなければ前に進むことは出来ない。

「来季20年目ですよ。トシは取ったけど色んなことにまだまだ興味がわいてくる。楽しいですよね。今取り組んでいることが、自分にどんな結果をもたらすのか。それも楽しみ。期待したいなと思っています」

 流した汗が嘘をつかないことは長い野球人生の中で、嫌というほど分かっている。どんな状況であれ、自分が何をすべきかを重々承知している。

 迷いはない。2020年の内川にただただ期待をしたい。

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