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錦織圭が残した興味深いコメント。
「焦ってしまう」BIG3の圧力とは。
posted2019/07/12 12:00
![錦織圭が残した興味深いコメント。「焦ってしまう」BIG3の圧力とは。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/b/6/1500wm/img_b69680c8a1acdc2993ece503f756332c415890.jpg)
1セット目終了時点では錦織圭のペース、かに見えた。しかしそこから本領発揮してきたフェデラーは、やはり強かった。
text by
![秋山英宏](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
秋山英宏Hidehiro Akiyama
photograph by
Hiromasa Mano
「(第2セット以降)彼のファーストサーブの確率が上がり、エースも増えてきて、リターンゲームでほぼチャンスがなかった。セカンドサーブにもタイミングが合わなくなった。あと、自分のファーストサーブの確率が低かった。どのサービスゲームもプレッシャーを感じながらやっていたせいで、リターンゲームに気持ちが入っていけなかった」
錦織圭は第2シードのロジャー・フェデラーにウィンブルドン初の4強入りを阻まれた。本人が話したように、互いのサーブとリターンが勝敗を分けるポイントになった。
「ちょっと焦ってしまったり」
フェデラーのファーストサーブ時のポイント獲得率は81%に達し、錦織の武器であるリターンは封じられた。第2セットは、フェデラーのファーストサーブが入ると錦織は1ポイントも奪えなかった。
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逆に錦織のファーストサーブ時のポイント獲得率は57%と、今大会で最も低い数字になった。2回戦で79%、3回戦で85%とサーブからの組み立てがうまくいっていたが、ミハイル・ククシュキンに苦戦した4回戦では66%に下がっており、サーブの調子は下降気味だった。
特にフェデラーがギアを上げた第2セットは、ファーストサーブ時に36%、セカンドサーブ時は25%とポイント獲得率が伸びなかった。
と、ここまでは試合のアウトラインにすぎない。錦織の以下のコメントをもとに、もう少し敗因を掘り下げてみたい。
「自分のプレーが継続できなかった。第2セット以降、相手も強くはなりましたけど、ちょっと焦ってしまったり、もう少し我慢しながら――ま、それも彼の強さからくるプレッシャーだったり、ベストな選手とやっているので、彼の強さに負けた部分だと思います」