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公立校の市立船橋に胸スポンサー。
部活の概念を高校サッカーが変革! 

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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photograph byTakahito Ando

posted2018/09/06 08:00

公立校の市立船橋に胸スポンサー。部活の概念を高校サッカーが変革!<Number Web> photograph by Takahito Ando

「マイナビ」の胸スポンサーが入った市立船橋のユニフォーム。スポンサーは高校サッカーのトレンドとなるか。

有名企業が次々とスポンサーに。

 サッカー協会の承諾の後、京都橘のユニフォームの胸には2014年から寝具メーカーの東京西川(西川産業株式会社)、パンツには飲料メーカーのKIRIN(キリンビバレッジ株式会社)が入った。

 その翌年には、胸にANA(全日本空輸株式会社)、パンツに東京西川、背中にKIRINが入り、ユニフォームの5カ所(胸、背中、腰、袖、パンツ)中3カ所が埋まったのだ。

 京都橘の行動に、他のチームも続いた。以下、紹介しよう。

東福岡高校:   胸/Amino-Value(大塚製薬株式会社)、背中/ANA
青森山田高校:  胸/JAL(日本航空株式会社)、背中/BALANCE STYLE
國學院久我山高校:胸/AOKI(株式会社AOKI)
桐光学園高校:  胸/丸大ハム(丸大食品株式会社)
神戸弘陵学園高校:胸/BODY WILD(グンゼ株式会社)

 ユニークなものだと米子北高校の胸に鳥取県で話題となった「すなば珈琲」が(背中は大塚製薬の商品であるボディメンテ)。富山第一高校は胸に光陽興産、背中に富山米(JA富山中央会)と朝日印刷、肩にONE-SEED、パンツにizakとすべて地元企業が入った。

 全体的に見るとプレミアリーグ所属、もしくは所属していたチームにスポンサー入りユニフォーム着用率が高い。

各校が頭を悩ませる移動経費。

 スポンサーを付けようとする、その大きな理由の1つは移動経費である。

 プリンスリーグは各地域での開催で移動距離もそこまで遠くはないが、プレミアリーグは全国を東と西に2区分し、それぞれ10チームずつのリーグ戦が繰り広げられる。それだけに移動距離は相当なものがある。

 例えばイーストであれば、北海道(現在は青森が最北)から愛知県もしくは静岡県まで、ウェストであれば愛知県か京都府から九州までカバーしている(リーグ所属チームの所在によって地域が広がる)。そのため、年間9試合のアウェーゲームをこなす際の移動や宿泊など、経費は莫大なものになる。

 もちろんプレミアに所属するチームに対する、日本サッカー協会からの補助はある。

 ベンチ入りメンバーと監督、コーチの20人分の移動費の65%(※移動距離100km未満だと在来線の乗車料金の65%、移動距離100km以上~500km未満だと在来線特急・新幹線の乗車券・指定席料金の65%、移動距離500km以上だと航空券料金の65%)と、宿泊代として1人当たり最大6000円(上限合計で12万円)の補助金が出るのだ。

 これは学校・クラブの最寄り駅から試合会場の最寄り駅の移動時間が2時間半を超える場合で、在来線特急・新幹線の時間も含む。

【次ページ】 オーバーした分は自己負担。

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