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暴れ馬ルーニーは米国で甦るか?
マンU最多得点、香川を生かした異才。 

text by

粕谷秀樹

粕谷秀樹Hideki Kasuya

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photograph byGetty Images

posted2018/06/02 17:00

暴れ馬ルーニーは米国で甦るか?マンU最多得点、香川を生かした異才。<Number Web> photograph by Getty Images

イングランドサッカーの顔であり続けたルーニー。マンチェスター・ユナイテッド時代の香川真司との好連係も記憶に新しい。

「シンジ、決めてこい」のパス。

 2013年3月2日、ノリッチ・シティ戦における香川真司のハットトリックは、ルーニーのお膳立てによるものだ。「シンジ、決めてこい」というメッセージが込められた、優しいパスの数々。いま思い出しても目頭が熱くなる。

 素敵な記憶とともに、この夏ルーニーはDCユナイテッド(MLS)に新天地を求めた。同じユナイテッドでも、マンチェスターとワシントンでは月とスッポン。力が違えば、知名度も天と地ほどの開きがある。同じフットボールでもレッドスキンズ(アメリカンフットボール)は人気があるが、ユナイテッドはどうなんだ?

 しかし、環境は人を変える。ノンプレッシャーのルーニーが蘇る可能性は残されているはずだ。ダビド・ビジャもニューヨークシティで真摯なプレーを見せ、一度はスペイン代表に呼び戻されている。10月で33歳。リタイアは4~5年先でも構わない。

「あの小僧、まだまだできるじゃないか」

 病床のサー・アレックスも、ルーニーの復活を待っている。

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