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<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(国内編)
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2012/12/07 10:30
特集したNumber PLUS「拳の記憶II」(絶賛発売中!)。
Number Webでは発売に先立って「あなたが選ぶ名勝負ベスト3」の
アンケートを実施しました。国内、海外を合わせ、回答数は合計341通。
誌面ではベスト10までの発表となりましたが、ウェブでは、皆さまから
寄せられた“熱い声”とともに、「ベスト20」を「国内編」「海外編」に
分けて公開します!
※ 対戦名は左側が勝者
<20位> 山中慎介×岩佐亮佑 (10回TKO/2011年3月5日)
生で観た中でのベスト。序盤は岩佐の勢いが完全に山中をのみこんでいた。しかし左ボディストレートから活路を見出した山中が10Rストップ勝ち。この勝利から一気に世界に駆け上がった山中。初めての観戦だった上司も非常に満足していた。(30代)
いずれ世界のベルトを巻くといわれていた二人が、リスクを負って対決し、互いの持ち味を存分に発揮した。ぜひ世界の舞台で再戦して欲しい。(30代)
この試合以降の両者を見ていると、共に「この試合で一皮向けた」と実感する。やはり「自分より強いかもしれない」相手との真剣勝負こそがボクサーを成長させるのだろう。(30代)
<19位> ルーベン・オリバレス×金沢和良 第2戦 (14回KO/1971年10月25日)
オリバレスが全盛を過ぎていたとはいえ、この試合を名勝負にしなければボクシングも名勝負も語れない。根性とか侍とか使い古されてるがこれは本物!(50代)
怪物オリバレスに日本人が挑戦するだけでも凄かったが14Rまで頑張るとは驚き。壮絶な打撃戦で“ミスターノックアウト”を相手に善戦した。(50代)
ボクシングに興味を持った頃からこの試合の凄さを聞くにつけ、どうしても見たいと思っていました。その後、念願かなって知人から試合のビデオを借りる事ができました。倒れても、倒れても向かっていく金沢の凄まじい気迫に感動。リアルタイムで見たかった!(40代)
<18位> 西岡利晃×ジョニー・ゴンサレス (3回TKO/2009年5月23日)
敵地防衛というただでさえ不利な状況で、しかも一度ダウンを喫するという危機的な状況を見事打開した西岡のボクシングは、奇跡ではなく、実力の逆転劇でした。(20代)
まさかまさかの左一発KO。テレビの前で叫びました! 西岡選手がダウンを喫したときは、やっぱりだめかなと思ったけど、あの一発は興奮したなぁ。打った瞬間に踵を返してコーナーでカウントを聞いている姿、その後、『やったぞー』と叫ぶ姿、忘れられません。間違いなしの1位です。(40代)
正直最初にダウンをとられたとき、「やっぱり世界は厳しいのか」と思ったが、見事な左がクリーンヒット!ホント気持ちのいい試合だった。(30代)
<17位> 渡辺二郎×パヤオ・プーンタラット 第2戦 (11回TKO/1984年11月29日)
「疑惑の判定」とされたその第1戦に見事、決着をつけた試合。二郎こそが日本のベストボクサーだと思う。(40代)
第1戦は実質上、WBA王者とWBC王者の統一戦。日本人王者として初の取組みに敬意を表す。そのリターンマッチでの完勝。渡辺強し!を強く印象付けた。(40代)
初戦は勝ったもののどう転んでもおかしくない内容。プーンタラットも確かに強かったが再戦ではTKOの完全決着。攻守のバランスがとれた最高級の日本人ボクサーだった事実は色褪せない。(50代)
<14位> ファイティング原田×エデル・ジョフレ 第1戦 (15回判定/1965年5月18日)
黄金のバンタムと称された無敗のジョフレの強打を恐れず突進し続けた原田の破格のスタミナ及びタフネスは見る者を熱く感動させた。特に攻防の激しかった4R及び5Rが印象的だった。(60代)
4R、原田が右のアッパーでロープに追い詰め、連打の嵐のシーンは今でも忘れられない。当時無敵のチャンピオンだったジョフレに勝ったことは、とても信じがたい偉業だった。(60代)
日本初2階級制覇しかもJrクラスが無かった時代。相手は未だにバンタム級最強評価のジョフレ。日本人が闘った外人ボクサーでは1・2番に強いだろう、ジョフレの全戦績黒星2つは原田が付けた伝説の金字塔だ。(40代)
<14位> 畑山隆則×コウジ有沢 (9回TKO/1998年3月29日)
世界チャンピオンを目指す二人の未来をかけた一戦。一進一退の攻防が続くが経験の差が勝負を分けたか。欲を言えば、セカンドマッチが見たかった!(30代)
世界戦で引き分けた直後の畑山と、世界挑戦間近と思われた有沢の勝負は、両者の実直な性格から必ず激闘になる予感があり、事実、一歩も引かない激闘でした。(30代)
「究極の日本タイトルマッチ」に違わぬ名勝負。お互いが真正面からぶつかり、一進一退の内容。これほどまでに熱い日本タイトル戦は後にも先にもないと思う。(30代)