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<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(国内編)
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2012/12/07 10:30
あの伝説のボクサーの一戦が、ついに登場!
<6位> 輪島功一×柳済斗 第2戦 (15回KO/1976年2月17日)
第1戦でKO負けをした輪島だが、リマッチでは鮮やかな最終ラウンドKO勝ち!戦前に風邪を引いたと見せかけ計量はマスク姿の輪島。心理戦もすごかった。(50代)
子供のころに見ました。判定で勝てそうな展開だったが、輪島さんは最終回も果敢に攻めた。輪島さんは男の中の男! 涙が出るくらいカッコ良かった。後年、ジムで握手してもらいました。 (50代)
年齢やキャリアからして「もう限界」だと思われていた輪島功一。それでも前回倒された相手に知恵と根性でリベンジを果たしたことは社会全体に勇気を与えたと思います。 (40代)
<5位> 大場政夫×チャチャイ・チオノイ (12回KO/1973年1月2日)
1Rにチャチャイの強烈な右ロングフックでダウン。しかも倒れるときに右足首を強烈に捻挫……。ほぼ左足一本で戦い、13Rに逆転のTKO勝ち。自分の命の残りを知っているかのような、鬼気迫る試合であった。(50代)
大場の追悼特集のエンディングで、この試合でパンチを振るう姿が流れて涙したものです。(50代)
伝説のボクサー大場政夫の伝説のラストファイトは、後の浜田、西岡へと引き継がれる帝拳スピリットの原点ともいえる名勝負だった。(50代)
歴史にも記憶にも残る一戦です。子供だった私に、諦めない心を植え付けた試合でした。今でも大場選手が大好きです。(40代)
<4位> 辰吉丈一郎×シリモンコン (7回TKO/1997年11月22日)
辰吉の最期を看取るつもりで足を運んだ大阪での感動的な逆転劇。5Rのダウン奪取の歓喜、6Rのピンチでの悲鳴、そして7Rの感動は忘れられません。(40代)
世界戦3連敗で2階席に空席が目立つ中、あれだけ魂を揺さぶる試合を展開した辰吉は凄い。まさか勝つとは。辰吉の試合でベスト中のベストの興奮でした。(30代)
タイの英雄の引き立て役と位置づけられた辰吉が大番狂わせの勝利。彼がカリスマになった瞬間だった。(50代)
TVだったがスポーツ観戦であれほど興奮したことはない。試合展開も抜群。実況・解説も抜群。ビデオに録ってその日のうちに何度も見た。あのボディはいつまでたっても忘れられない。(30代)
「きっとこれが最後なんだろう」という思いで、大阪城ホールに行きました。しかしそこで目にしたのは人知を超えた奇跡。涙がとまりませんでした。そして、会場にいたファンの強烈な一体感も忘れる事が出来ません。(30代)
あのボディー打ちに王者が腰を折りたたむようにして倒れたのが印象的。辰吉のベストバウトではないか。(30代)
まさに「奇跡」と呼ぶにふさわしい劇的なKO勝利は感涙もの。解説の浜田剛史さんが絞り出すように言った「よくやった……」の声が今も耳に残っている。(30代)