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<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(国内編) 

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2012/12/07 10:30

<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(国内編)<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

誰もが知るスーパースターが目白押しのベスト10直前。

<14位> 辰吉丈一郎×ビクトル・ラバナレス 第2戦 (12回判定/1993年7月22日)

 辰吉選手の勝負に対する執念、精神力の強さに心を奪われました。「打たせずに打つ」のがボクシングの醍醐味と言われますが、「魂のぶつかり合い」もまた醍醐味であると強く感じます。(30代)

 辰吉がボロボロになりながらもタイトルを取り返した試合。それまで恐いものなしだった辰吉がラバナレスに完敗し、リターンマッチでも苦戦しながらも勝利する姿にとても感動した。試合後に両選手が抱きあうシーンも印象的。(30代)

 辰吉の大ファンだ。一度敗れた相手との凄まじいどつきあいは、辰吉「最初の激闘」だったのでは。辰吉の試合は勝つも負けるもインパクトがある。(40代)

<13位> フェルナンド・モンティエル×長谷川穂積 (4回TKO/2010年4月30日)

 バンタム最強を決めるにふさわしいチャンピオン同士の一戦! 11分59秒にわたる、幾重にも網を張った高度なフェイントの駆け引き。「もう二度とこのレベルの戦いを国内で拝むことはできないのでは」と終わってから逆に喪失感を覚えたスーパーマッチ。(30代)

 序盤から長谷川がいいペースで試合を進めていましたが、4R、本当に僅かな隙をついてのモンティエルの怒涛の攻撃、「あの長谷川が……」と暫く放心状態でした。(40代)

 力を失った長谷川の身体が左右にグニャグニャと宙に漂う。一瞬の左フックから始まったモンティエルの波状攻撃。長谷川はロープに阻まれて倒れる事が出来ない。ボクシングの凄さ、恐ろしさ、そして醍醐味を存分に味わわせてくれた素晴らしい一戦だった。(30代)

<12位> ノニト・ドネア×西岡利晃 (9回TKO/2012年10月13日)

 日本人選手が世界で認められ、そして「パウンドフォーパウンド」TOP10と対戦するなんて凄いことです。ただただこれに尽きます。西岡ありがとう!(40代)

 西岡は同世代の誇り。日本での世界チャンピオンの在り方に大きな一石を投じた名選手。この試合で勝利すれば、世界における日本人ボクサー全体の評価が変わったと思うが、その心意気を高く評価しなくてはいけない試合。(30代)

 試合日を指折り数える程ワクワクし、試合後は何も手に付かない程落胆した。地位や名誉を失う事を恐れずに、強い相手との闘いを求め続けた西岡の姿勢に魅了された。日本ボクシング史上初めて真に世界の扉を開いた一戦だったと同時に、世界の壁の厚さを思い知らされた一戦だった。(40代)

<11位> 具志堅用高×ファン・ホセ・グスマン (7回KO/1976年10月10日)

 子供のころ、今は亡き父親と夢中になってTV観戦した記憶があります。具志堅は古き良き昭和のボクシングブームを支えた名選手達の、最後にして最も完成度の高い選手だったんじゃないかと思います。(40代)

 「リトル・フォアマン」の異名を持ち相手を「バッタ、バッタ」と倒してきた、王者グスマンのお株を奪う具志堅の強打の連発。終盤、グスマンは腰が抜けた様な朦朧状態で具志堅が見事にKO勝ち。見ている者のストレスが一気に吹っ飛ぶ爽快な試合だった。(50代)

 グスマンが圧倒的有利という前評判の中、迎えた一戦。ところが試合が始まると具志堅の圧倒的なコンビネーションの前にグスマンは成す術なく7回KO。日本にこんな選手がいたのかと感動した試合だった。(50代)

【次ページ】 ファンの記憶に刻まれている究極のベスト10!

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