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<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(国内編)
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2012/12/07 10:30
ファンの記憶に刻まれている究極のベスト10!
<10位> 辰吉丈一郎×グレグ・リチャードソン (10回TKO/1991年9月19日)
辰吉丈一郎の世界バンタム級初載冠試合、溢れんばかりの才能を見せて頂き、日本ボクシング界の未来の輝きを予感させてくれました。(50代)
辰吉というボクサーをこの試合で初めて観て、アマでわずか19戦、プロでも8戦目だった日本のボクサーが、ここまで規格外のボクシングをしたことに衝撃を受けました。(30代)
多くの若者をボクシングへと誘い、多くのボクシングファンが、これから見せてくれるであろう底知れぬ才能に夢を見た。稀代のカリスマボクサーが描いた最高傑作。(30代)
<9位> 浜田剛史×レネ・アルレドンド 第1戦 (1回KO/1986年7月24日)
仕事帰りにラーメン屋で晩飯を食いながらTVで応援しようと思っていたら、ラーメンが出て来る前にKOで決着してしまった。浜田の衝撃の1R王座奪取劇でした。(50代)
バブル真っ只中。それにも拘わらずストイックすぎるともいえる挑戦者。満員の国技館。大げさな言い方をすればあの時王者は、挑戦者に倒されるための設定の一部にすぎなかった感さえあります。3分9秒の結末。あまりにも濃密すぎる一瞬でした。(40代)
度重なる拳の負傷にもめげず、ボクシングだけに全てをささげてきた浜田剛史の一世一代の大勝負。この大舞台で初回から勝負を仕掛けて、見事にKO勝利を掴んだ試合は、浜田選手の生き様、すなわち男としての有り様を見せつけられた思いがしました。(40代)
<8位> 長谷川穂積×ウィラポン 第1戦 (12回判定/2005年4月16日)
辰吉が2回失神KOで敗れ、西岡利晃が4回挑んで跳ね返された相手に真っ向勝負で勝ったというのが衝撃的だった。(30代)
あのウィラポンが日本で負けるとは思わなかった。西岡があれだけチャンスをもらいながら王座を取れなかった相手だけに、長谷川の技術の高さがより浮き彫りになった。(30代)
日本人にとってウィラポンは単なる王者ではない。つまりこの一戦は単なる王座奪取劇ではなく、日本人にとって特別な意味を持つ一戦だったと思う。中盤、ウィラポンに主導権を握られかけた後に盛り返し、ダウン寸前まで追いつめた試合内容も秀逸だった。(30代)
あのウィラポンを長谷川穂積が遂に攻略した試合、ウィラポンの強さは過去に何度も生で西岡選手との対戦を観ていた為、長谷川穂積の快挙は会場で我を忘れて叫んでしまった程、素晴らしい試合でした。(50代)
<7位> 井岡一翔×八重樫東 (12回判定/2012年6月20日)
「国内初の統一戦」「光り輝く超ホープVS挫折を味わった苦労人」。そういった戦前の煽りを忘れてしまうほど、激しく、すがすがしい12R。誰もが敗者不在を思った一戦は、記憶の新しさを差し引いても、日本最高の名勝負だったと思う。(30代)
史上初の日本人他団体チャンプ同士の統一王座決定戦。試合の内容もさることながら、八重樫選手のファイティングスピリットに感動! ポンサワン戦から八重樫ファンですが、この試合でますます彼の虜になりました。(40代)
会場で観戦しました。最初から最後まで息をするのも、瞬きするのも忘れそうな試合でした。最終ラウンドは鳥肌もの。この試合以外、思い浮かびません!(40代)