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森保ジャパンの論点「三笘薫がいないケース」を考える…“サウジとスコアレスドロー”微妙な結果をどう見るべきか?「一発回答を求めるのではなく…」
posted2025/03/27 17:13

W杯出場決定後、最初の試合となったサウジアラビア戦。スコアレスドローという結果から森保ジャパンの論点を探る
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Kiichi Matsumoto
一発回答、とはならなかった。
3月20日のバーレーン戦で2026年北中米W杯出場を決めた日本代表が、25日にサウジアラビアと最終予選第8戦を戦った。
久保建英らによって機能性は担保されていたが…
バーレーン戦後にMF守田英正、FW上田綺世がケガで離脱し、MF三笘薫はコンディション不良でメンバー外となった。すでに予選を突破している状況も踏まえ、森保一監督はバーレーン戦からスタメンを6人入れ替えてサウジアラビア戦に臨んだ。CB高井幸大、右ウイングバック菅原由勢、ボランチ田中碧、左ウイング中村敬斗、左シャドー鎌田大地、1トップ前田大然が、先発に名を連ねた。
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ワールドカップ優勝という壮大な目標を現実的なターゲットとするために、森保監督は「同じ実力を持ったチームを2つ、3つ作れるぐらいの戦力を持ちたい」と話している。本大会を意識したチーム強化の第一歩ということもあり、サウジアラビア戦ではスタメンに指名された彼らのプレーに注目が集まった。
しかし、試合はスコアレスドローに終わっている。73パーセントのボール支配率を弾き出したものの、シュートは10本にとどまっている。相手の守備ブロックを決定的に攻略したシーンは限られた。
鎌田、田中、中村、前田は、最終予選でコンスタントに起用されている。彼らはコアメンバーと言っていいが、スタメン出場となるとこれまで鎌田が3試合、田中が2試合、中村が1試合で、前田は途中出場のみである。
3バックの右サイドで起用された高井幸大は、昨年9月の中国戦以来の出場で、スタメンは初めてだった。右ウイングバックの菅原由勢も、先発に名を連ねるのは昨年6月以来だ。最終予選では初めてとなる。
70分以降には、旗手怜央と古橋亨梧も起用された。旗手は昨年11月のインドネシア戦、古橋は昨年11月の中国戦に続いての出場だが、最終予選での出場はどちらもその1試合に限られる。さらに言えば、プレータイムは20分にも満たない。