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ブラジル人記者「北朝鮮は閉鎖的だが応援は…」生観戦した日本代表をガチ評価「マエダはスーパーサイヤ人。“2人のオオサコ”もイイね」

posted2024/03/26 17:00

 
ブラジル人記者「北朝鮮は閉鎖的だが応援は…」生観戦した日本代表をガチ評価「マエダはスーパーサイヤ人。“2人のオオサコ”もイイね」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

北朝鮮戦の日本代表スタメン。彼らの勝利を見た日本通のブラジル人記者はどう見ていたか

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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Kiichi Matsumoto/JMPA

 森保一監督率いる日本代表は北中米W杯アジア2次予選・ホームでの北朝鮮戦に1−0で勝利した。「北朝鮮選手が堂安律へ背後からハイキック」「突然のアウェイ戦中止」などピッチ内外の話題が取り沙汰されているが、この一戦を国立競技場で現地観戦した日本通のブラジル人記者はどう見たか。来訪中の日本の雰囲気を含めて、幅広く話を聞いた。<全2回の第1回/第2回も配信中>

 2022年ワールドカップ(W杯)のグループステージ(GS)でドイツとスペインというW杯優勝歴のある両大国を倒して以降、フットボール王国ブラジルにおけるサムライブルーへの注目度は飛躍的に高まった。2026年W杯アジア予選の日本がらみの試合は、たいていテレビ中継されてきた。  

 しかし、21日に東京で行なわれた2026年W杯アジア2次予選グループB第3節北朝鮮戦は、珍しくテレビ中継がなかった。このため、試合翌日、ブラジルメディアでこの試合について報じたのは『ジョガーダ10』というスポーツ電子版だけ(この記事を転載したメディアはあった)。 

 記事の見出しは「日本がW杯アジア予選でまた勝利」。「日本の試合開始直後のプレーは素晴らしく、MF堂安律からのパスをMF田中碧が見事に決めた。しかし、その後はいくつかの決定機を外し、後半は北朝鮮の反撃を受けて苦しんだ」として、「価値ある勝利ではあったが、試合内容はやや物足りなかった」と評した。 

 実は――ブラジルメディアきっての日本フットボール通で、筆者がサムライブルーの試合の感想を聞かせてもらうことが多いチアゴ・ボンテンポ記者は、この試合を国立競技場で生観戦していた(注:彼は22日、スポーツ電子版『グローボ・エスポルチ』に「日本の“マラカナン”コクリツで試合を観戦して」と題するコラムを発表した)。そこで試合後、ボンテンポ記者に話を聞かせてもらうことにした。

マラカナンで1−0ならブーイングが起きるけど

――これが2度目の来日ですが、国立競技場で試合を観戦するのは初めてだったそうですね? 

「そうなんだ。コクリツは日本のフットボールの聖地だから、以前からぜひともここで試合を見たいと思っていた。それも日本代表の公式戦とあって、とても興奮した」 

――日本代表サポーターの応援をどう思いましたか? 

「映像ではいつも見ていたが、ゴール裏に陣取ったウルトラス・ニッポン(注:日本代表のサポーター集団)の応援は非常に迫力があり、90分間、全く途切れることがなかった。ただし、他の観衆は彼らに呼応せず、大人しかったのは意外だった(注:ブラジルでは、代表戦になるとゴール裏のサポーターのみならずスタンド中の観客が熱烈な応援を繰り広げる)。2019年に来日したときに埼玉スタジアムで試合を観戦したが、応援の熱量では埼玉スタジアムの浦和レッズのサポーターやファンの方が上かもしれない。 

 それから、日本のファンは忍耐強いね。

【次ページ】 ジュンヤ・イトウは少々デリケートな問題だね

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