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ブラジル人記者「北朝鮮は閉鎖的だが応援は…」生観戦した日本代表をガチ評価「マエダはスーパーサイヤ人。“2人のオオサコ”もイイね」 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byKiichi Matsumoto/JMPA

posted2024/03/26 17:00

ブラジル人記者「北朝鮮は閉鎖的だが応援は…」生観戦した日本代表をガチ評価「マエダはスーパーサイヤ人。“2人のオオサコ”もイイね」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto/JMPA

北朝鮮戦の日本代表スタメン。彼らの勝利を見た日本通のブラジル人記者はどう見ていたか

「私が考えるマン・オブ・ザ・マッチは、田中。見事なシュートで先制ゴールを決め、その後も攻守両面で素晴らしいプレーをみせた。彼の先発起用に関しては、森保監督のチョイスが的中したね(※ボンテンポ記者が『グローボ・エスポルチ』で記した採点で田中は7.5点で最高点となっていた)。

 右SB菅原由勢は積極的な攻撃参加が目立った。クロスの質に改善の余地があるが、守備面でも安定していた。 CB町田浩樹は、空中戦で強さを発揮したし、フィードも良かった。堂安は先制点をお膳立てし、守備でも頑張った。前半13分に決定機を外したのが悔やまれる。

 金髪になったFW前田大然は、まるで『スーパーサイヤ人』(漫画「ドラゴンボール」で、サイヤ人が変身して戦闘能力が大幅に向上した形態。金髪と金色のオーラが特徴)。トレードマークである鬼プレスに加え、攻撃面でも貢献した。後半43分の絶好のチャンスを決めたかったが……」 

オオサコは招集されてしかるべきと思うが…

――その一方で、期待を裏切ったのは? 

「センターフォワードの上田綺世。意欲は感じられたが、決定的な働きができなかった」 

――森保監督の采配については? 

「意外な選手を先発させ、立ち上がりはそれが的中した。前半のうちに追加点を奪って試合を決めたかったが、それは叶わなかった。後半は、勝ち点3を確保するため慎重な戦いぶりで、危ない場面もあったが、結果は吉と出た」 

――CFに関しては、昨年、大迫勇也が絶好調で、Jリーグの得点王にしてMVP。「彼を招集するべきだ」という声が少なくない。 

「私も、実力的には彼が招集されてしかるべきだと思う。しかし、森保監督は彼が2026年W杯まで現在のプレー水準を保つのは困難と考え、もっと若い選手を起用しているのだと思う(北中米W杯開幕時点で大迫は36歳)。上田は、先日のアジアカップでチーム最多の4得点を記録し、ポジションを手にしつつある。しかし、今季、フェイエノールトでは控え。28試合に出場して2得点に留まっている。クラブでもポジションを取り、さらに成長してほしい。後半36分に小川航基が出場したが、もっと長い時間見たかった。いずれにせよ、CFのポジション争いが激化するのはチームにとって良いことだ」 

――左サイドバックの伊藤洋輝は? 

「これまでの試合よりは良かったが、もっともっとできるはず。個人的には、長友佑都を見たかった」 

ブラジル人が見る“北朝鮮のイメージ”は?

――なるほど(笑)。対戦相手だった北朝鮮で目についた選手は? 

【次ページ】 興奮を隠せなかった国立での観戦、そして日本滞在も

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