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Jリーグで圧倒的なパフォーマンスも…大迫勇也33歳はなぜ日本代表に呼ばれない?「年齢を理由に選考対象から外すのは合理性に欠ける」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byEtsuo Hara/Getty Images
posted2023/05/27 11:02
5月20日の柏レイソル戦で今季10ゴール目を決めたヴィッセル神戸の大迫勇也。今後、日本代表に復帰することはあるのだろうか
所属クラブでの三笘は、インナーラップしてきたSBを効果的に使っている。これについても、旗手には難しくない。三笘のパスから旗手がポケットに侵入するシーンを、無理なく想像することができる。
組合せを考えても、左SBで試したい選手だ。
左CBに谷口、左ボランチに守田英正、2列目左サイドに三笘が入れば、川崎F当時のコンビネーションを生かすことができる。集合と解散を繰り返しながら活動する代表チームでは、クラブで培った連携を生かすことはメリットが大きい。
谷口、守田、三笘、それに現在はケガで戦線離脱中の田中碧も含めた川崎F出身の選手たちは、世代交代を進めていくなかでも招集されていくだろう。彼らが古巣で培った連携や感覚といったものは、先のカタールW杯でもチームの助けとなった。そこに旗手が加われば、さらなるメリットをもたらしてくれるとの期待を抱ける。
古橋亨梧にはスタメンでのプレー機会を
古橋については、とにかくプレータイムを与えるべきだ。
この28歳はここまで日本代表で16試合に出場して3ゴールを記録しているが、得点を決めたのは格下のモンゴル戦とタジキスタン戦である。チームにとって重要な位置づけを持つ試合で、先発で起用されたことがどれだけあっただろうか。スタメンでピッチに立ち、なおかつ自身がもっとも力を発揮できるポジションでプレーしたことは、きわめて例外的だったと言える。
3月と同じ4-2-3-1が採用されれば、1トップの候補は古橋、上田綺世、浅野拓磨、前田大然だろう。4人のうち2人しかスタメンで使うことはできないが、そのひとりは古橋であるべきだ。
初招集の3人が持つポテンシャルとは
今回の26人には、初招集が3人含まれている。DF森下、MF川村拓夢、MF川崎颯太だ。
森下について森保監督は、「両サイドどちらでもハードワークをしながら、チームの勝利に貢献している」と話す。右サイドを得意としながら左サイドにも適応し、今シーズンはここまで2得点3アシストを記録している。
在籍する名古屋グランパスは3バックを基本戦術としており、森下はウイングバックで起用されている。ただ、プロデビューを果たしたサガン鳥栖までは、右サイドバックを主戦場としてきた。サイドハーフでもプレーできる。6月15日のエルサルバドル戦、同20日のペルー戦が主導権を握る展開となれば、アグレッシブな攻撃力が引き出されるのではないだろうか。