サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
Jリーグで圧倒的なパフォーマンスも…大迫勇也33歳はなぜ日本代表に呼ばれない?「年齢を理由に選考対象から外すのは合理性に欠ける」
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byEtsuo Hara/Getty Images
posted2023/05/27 11:02
5月20日の柏レイソル戦で今季10ゴール目を決めたヴィッセル神戸の大迫勇也。今後、日本代表に復帰することはあるのだろうか
昨冬のカタールW杯の代表落選は、当時のコンディションを踏まえると仕方のないところがあった。21年9月から22年3月にかけて行なわれたアジア最終予選でも、絶頂時の力強さを見せていたわけではなかった。
しかし、今シーズンのパフォーマンスは圧倒的だ。5月18日に33歳となった現在の大迫が、国際舞台でどれぐらいできるのかは、誰にとっても興味をかきたてられるものだろう。
「シーズンを通して好調」なら招集を考えるべき
2026年のW杯開幕時、大迫勇也は36歳になる。20世紀なら大ベテランと呼ばれた年代だが、先のカタールW杯でフランスの準優勝に力を注いだオリビエ・ジルーは36歳だった。クロアチアのルカ・モドリッチは37歳である。代表入りにふさわしいパフォーマンスを見せているのであれば、年齢を理由に代表の選考対象から外すのは合理性に欠けるのではないだろうか。
クラブの活動に専念できていることで、パフォーマンスを高いレベルで維持できる、あるいはパフォーマンスの波が小さくなる、ということはある。目前に大きなターゲットのないいまは、若い選手や経験の少ない選手をテストする好機でもある。大迫を呼ばないことも、ひとまず理解できる。
ただし、このままシーズンを通して好調を持続したら、招集を考えるべきである。復帰を見定めるタイミングは、来年1月のアジアカップを見据えた11月の26年W杯2次予選だろうか。経験豊富な大迫なら、アジアカップからの合流でも問題なさそうだ。
いずれにしても、このまま大迫が高いレベルのパフォーマンスを維持し、代表に招集された選手が結果を残していくことが理想だ。競争の激化こそが、チームのレベルアップを促す。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。