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田中将大、坂本勇人らが選外…WBCに“88年世代”は本当に必要ないのか? 米国は41歳を招集〈侍ジャパン30人“世代別”リスト付〉
text by
西尾典文Norifumi Nishio
photograph byYohei Osada/AFLO SPORT
posted2023/01/27 11:01
田中将大、坂本勇人ら球界を牽引してきた“88年世代”。WBCに臨む侍ジャパン30名のリストに名を連ねる者はいなかった
88年世代が侍ジャパンから姿を消したことに対して寂しさを感じているファンは多いかもしれないが、新たな世代が台頭してきたことは確かであり、日本球界の未来ということを考えると悲観する必要は全くないように感じられる。
山田哲人(ヤクルト)、甲斐拓也(ソフトバンク)らがいる“92年世代”が最多の4人の選出となったが、年齢的に今が旬な大谷翔平(エンゼルス)、鈴木誠也(カブス)に代表される“94年世代”、その下には山本由伸(オリックス)、牧秀悟(DeNA)、宇田川優希(オリックス)などの“98年世代”、村上宗隆(ヤクルト)、大勢(巨人)、湯浅京己(阪神)などの“99年世代”もここ数年存在感を増している。
そして今後さらなる台頭が期待できるのが佐々木朗希(ロッテ)、宮城大弥(オリックス)が牽引する“01年世代”だ。奥川恭伸(ヤクルト)、石川昂弥(中日)は怪我に苦しんでいるが、紅林弘太郎(オリックス)、西純矢(阪神)はチームに欠かせない存在となり、昨年は岡林勇希(中日)、長岡秀樹(ヤクルト)が大ブレイクを果たした。また今年のドラフト対象となる大学4年生は大豊作と評判で、投手では細野晴希(東洋大)、常廣羽也斗(青山学院大)、西舘勇陽(中央大)、松本凌人(名城大)、上田大河(大阪商業大)、野手では進藤勇也(上武大・捕手)、廣瀬隆太(慶応大・内野手)、上田希由翔(明治大・内野手)などが早くから高い注目を集めている。
88年世代のところでも触れたが、高校時代から評価が高かった選手だけではなく、大学や社会人で急成長する選手が多いのも豊作と言われる世代の特徴であり、そういう意味では01年世代が今後の球界を引っ張っていく可能性は高いだろう。少し気が早いが、3年後のWBCは世代間による出世争いにも注目が集まっている。
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