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「中学で英検準2級、藤浪すごいな」大阪桐蔭・西谷監督も期待する“秀才”藤浪晋太郎のメジャー挑戦「阪神に感謝。英語スピーチはさすが」
posted2023/01/26 11:15
text by
沢井史Fumi Sawai
photograph by
Sankei Shimbun
昨年10月にポスティングシステムでMLB挑戦を表明した藤浪晋太郎。12月にポスティング申請を受理され、年が明けた1月14日にオークランド・アスレチックスに入団することが発表された。
そんな教え子の姿を、大阪桐蔭高校の恩師である西谷浩一監督は、どんな思いで見つめていたのだろうか。
「高校からプロに入って、最初は順調に頑張ってきていたと思うんですけれど、この10年のうち後半は思うようにいかないことも多かったと思います。それでも阪神側が送り出していただき、新しい環境になったことで心機一転で頑張ってもらいたいですね。僕は何もできないですが、静かに見守っていけたらと思います」
西谷監督が考えたじっくり育成プラン
高校に入学した直後から身長が190cmを超えていた藤浪は、その場にいるだけでもかなり目立つ存在だった。ただ、それがゆえに西谷監督は慎重な育成プランを練っていた。
「190cmを超えるピッチャーを指導したことがなかったですが、簡単に言うとスケールの大きなピッチャーにしたいとは思いました。1年夏や秋に(公式戦で)投げさせるイメージがなくて、2年春に投げられればと思っていたんです。ですので、入学直後は冬場にじっくり体作りをして……と先を見てプランを考えていました。
入学後は体作りやフィールディングの練習などをずっとやっていたのですが、5月ごろですかね。上級生のピッチャーでケガ人が出て、レギュラーのチームのピッチャーノックに新たに誰かを入れようと思っていたのですが、当時のコーチから“藤浪を入れましょう”と言われたんです。
僕が“藤浪はまだ無理でしょう”と言ったら、コーチから“いや、大丈夫ですよ”と。実際、上級生の中でのバント処理の動きを見ていたら、入学してまだ1カ月くらいだったのに、フィールディングなど、思ったよりしっかりとしていたので、飲み込みが早い子だなと。それが最初の印象ですね」