侍ジャパンPRESSBACK NUMBER
田中将大、坂本勇人らが選外…WBCに“88年世代”は本当に必要ないのか? 米国は41歳を招集〈侍ジャパン30人“世代別”リスト付〉
posted2023/01/27 11:01
text by
西尾典文Norifumi Nishio
photograph by
Yohei Osada/AFLO SPORT
1月26日、3月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)に出場する侍ジャパンのメンバー30人が発表された。
高橋宏斗(中日)、佐々木朗希(ロッテ)、宮城大弥(オリックス)など勢いのある若手が多く選ばれているが、その一方で実績のあるベテランは少ない印象を受ける。それを象徴しているのがこれまで球界を牽引してきた“88年世代”の選出がゼロだったという点ではないだろうか。
坂本勇人(巨人)、柳田悠岐(ソフトバンク)は現在の状態を考慮して自ら辞退したとも言われているが、代表入りを希望していた田中将大(楽天)には栗山英樹監督から直々に落選の電話があったことも大きく報じられている。
88年世代の選手が日本代表のトップチームに名を連ねたのは2008年北京五輪の田中が最初で、2010年代になると多くの選手が球界を代表する存在となった。主要な国際大会に選出された選手と昨シーズンの成績をまとめてみると以下のようになっている(所属は現在の球団)。
大卒、社会人組…層が厚かった“88年世代”
田中将大(楽天)
2008年北京五輪、2009年WBC、2013年WBC、2021年東京五輪
[代表通算]12試合 0勝0敗 20回被安打22失点7 防御率2.70
〈2022年の成績〉25試合 9勝12敗0セーブ0ホールド 防御率3.31
前田健太(ツインズ)
2013年WBC、2015年プレミア12
[代表通算]5試合 3勝1敗 27回被安打15失点3 防御率1.00
〈2022年の成績〉出場なし
大野雄大(中日)
2015年プレミア12、2019年プレミア12、2021年東京五輪
[代表通算]6試合 2勝0敗 9回2/3被安打9失点2 防御率1.86
〈2022年の成績〉23試合 8勝8敗0セーブ0ホールド 防御率2.46
澤村拓一(去就未定)
2013年WBC、2015年プレミア12
[代表通算]6試合 1勝0敗 5回1/3被安打5失点2 防御率3.38
〈2022年の成績〉49試合 1勝1敗0セーブ3ホールド 防御率3.73
石川歩(ロッテ)
2017年WBC
[代表通算]2試合 1勝0敗 7回被安打7失点6 防御率7.71
〈2022年の成績〉20試合 7勝7敗0セーブ0ホールド 防御率2.93
秋吉亮(千葉スカイセイラーズ)
2017年WBC
[代表通算]6試合 1勝0敗 4回1/3被安打2失点0 防御率0.00
〈2022年の成績〉2試合 0勝0敗0セーブ0ホールド 防御率13.50