サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「オレが一番ヘタや!」日本代表・守田英正が明かす「4年前、“第一志望”地元のガンバ大阪ではなく、フロンターレをあえて選んだ理由」
text by
![守田英正](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
守田英正Hidemasa Morita
photograph byGetty Images
posted2022/12/01 17:02
![「オレが一番ヘタや!」日本代表・守田英正が明かす「4年前、“第一志望”地元のガンバ大阪ではなく、フロンターレをあえて選んだ理由」<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/4/a/700/img_4af1fdadd27b5d8fa6fe8f7387fd2617416036.jpg)
コスタリカ戦でW杯デビューした守田英正。高校時代は“無名選手”だったという守田はどんな方法でステップアップしていったのか?
「それは止まっているとは言えないよ」
そうツッコミたくなります。
僕が在籍していたときは、久野智昭コーチと吉田勇樹コーチが付き添って教えてくれたんですが、2人は選手よりもうまかったくらいです。「止める」の基準がすごく厳しく、おかげで僕も厳しい「目」を持つことができました。
ADVERTISEMENT
(中村)憲剛さんは「守田は割と最初からできていたよ」と言ってくれたんですが、フロンターレU-18出身の脇坂泰斗や(田中)碧を見たら、とても自分ができているとは言えませんでした。
もちろんできるときもあって10回中5回は完全静止させられるのですが、なかなか10回全部の域には到達できない。パスの軌道、スピード、バウンドが毎回異なり、完璧に実行するにはすべてを一瞬で読み取る必要があります。
ちなみに「完全静止」が極めて厳しく定義されている一方で、トラップのやり方は自由です。骨格や関節の柔らかさによって、体の使い方や軸足を置く位置が変わってくるからです。僕はノボリくん(登里享平)と同じで、トラップする瞬間、少しだけフワッと体を浮かすやり方に行き着きました。
L字形がある程度できるようになると、ワンタッチでパスをはたいて正方形の外に出てから、バックステップで正方形内に戻ってトラップするといった「動き有り」のバージョンをやります。
T字形に立って、ターンの動きが入るものもあります。最も難しいのは270度の角度をつけ、前から来たボールを左回りで右にパスする(もしくは右回りで左にパスする)というメニューです。
10回中10回止めるレベルの「止める・蹴る」を習得するまで、僕は2年かかりました。
<続く>
![](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/9/a/300/img_9ac4ad355d74b16276ca52ba418b96b91853469.jpg)
守田英正(もりた・ひでまさ)
1995年5月10日、大阪府生まれ。金光大阪高から流通経済大に進み、2018年に川崎フロンターレ加入。1年目から定位置を確保し、2度のリーグ優勝に貢献。2021年にポルトガルリーグのサンタ・クララに移籍。2022年に同国の名門クラブ・スポルティングへ。2018年9月に代表初招集され、2021年に定着。日本代表17試合出場、2得点。177cm、74kg
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)