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日本代表、最終予選をどう戦う「どこの国が怖い?」「日本が有利なことって?」“知っておくべき3つのポイント”
posted2021/07/02 11:04
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Getty Images
W杯出場を争うライバルが決まった。
カタールW杯アジア最終予選の組み合わせ抽選が7月1日に行なわれ、日本はオーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、それにベトナムと同グループとなった。
日本とイランが第1シードに相当するポット1、韓国とオーストラリアがポット2に入っていることで、“死のグループ”と言われるような組み合わせは生まれない。そもそも森保一監督が率いる日本代表は、ワールドカップでベスト8入りを目指しているのだ。W杯にストレートインできるグループ2位以内を、どのようなグループ分けでもつかまなければならない。
恵まれたのは「移動・時差の短さ」
そのうえで言えば、移動には恵まれたと言えるだろう。
グループAにはイランと韓国に加え、アラブ首長国連邦(UAE)、イラク、シリア、レバノンが集まった。韓国以外は西アジアの国だ。
最終予選は2連戦1セットで消化していき、ホーム1試合、アウェイ1試合の1セットが基本だ。つまり韓国は、どのセットでも長距離移動を強いられることになる。
日本が振り分けられたグループBは、東アジアの隣国の中国、東南アジアのベトナムが入った。この2カ国とのアウェイゲームについては、西アジアへ移動するより負担が軽い。オーストラリアについても、時差が少ないのはポジティブな要素だ。
ポット1に入った日本は、9月2日の初戦でオマーンと対戦する。ホームゲームからスタートできるのは、勝つことで勢いに乗れる意味でメリットにあげられる。続く7日のアウェイゲームは中国なので、移動や時差の負担は小さい。オーストラリアからホームへ戻ってくる中国のほうが、移動距離は長い。
10月はサウジアラビア、オーストラリアとの連戦だが、アウェイのサウジアラビア戦からスタートするのは好都合だ。ヨーロッパでプレーする選手にとっては、日本へ帰国するよりフライト時間が短く、時差も少ないからである。
グループ内の力関係から考えても、最終予選の行方を左右する連戦だ。最善の準備を整えて、選手たちをピッチに送り出したい。