サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER

日本代表、最終予選をどう戦う「どこの国が怖い?」「日本が有利なことって?」“知っておくべき3つのポイント” 

text by

戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2021/07/02 11:04

日本代表、最終予選をどう戦う「どこの国が怖い?」「日本が有利なことって?」“知っておくべき3つのポイント”<Number Web> photograph by Getty Images

1日にカタールW杯アジア最終予選の組み合わせ抽選が行われて、日本はグループBに入った

 11月はアウェイゲームの連戦となる。11日にベトナムと、16日にオマーンと対戦するが、オマーンへの移動距離なら日本発よりベトナム発のほうが短くて済む。これも悪くないスケジュールだ。

 コロナ禍でスケジュールの消化が遅れたため、今回の最終予選は来年1月末と2月上旬にも連戦がある。海外組はシーズン中だが、国内組はプレシーズンのタイミングだ。海外組だけでもチームの編成は可能だが、国内組を起用するならJリーグ各クラブと連携した準備が求められる。いずれにしても、ホームの連戦なので勝点6を計算する戦いとなる。

 第1シード扱いのポット1は、最終戦もホームゲームになる。しかも、FIFAランキングがグループ内でもっとも低いベトナムが相手だ。この試合を待たずに予選突破を決めておきたいが、得失点差が問われるような展開になった場合、ホームでの最終戦は価値を持ってくる。

 現時点での力関係では、日本、オーストラリア、サウジアラビアの3カ国が2位以内を争うだろう。

〈オーストラリア〉アウェイでは2分1敗と勝ちなし

 オーストラリアはGKマシュー・ライアン、DFトレント・セインズベリー、MFジャクソン・アーバイン、FWマシュー・レッキーらのW杯経験者を軸に、3バックと4バックを使い分けて2次予選を8戦全勝でまとめた。プレーモデルはこれまでと変わらず、アジアにおいてはフィジカルの強さが武器となっている。

 ロシアW杯後のタレントとしては、CBのハリー・ソウターがあげられる。198センチの長身を誇る22歳はスコットランド出身で、U-23世代からオーストラリア代表を選んだ。2次予選ではチーム最多の6ゴールをマークしている。

 フランクフルトで鎌田大地とともにプレーするアイディン・フルスティッチも、ロシアW杯後に台頭してきたタレントだ。2シャドーの一角やサイドハーフで起用されており、2次予選では6試合に出場して1得点3アシストをマークしている。

 オーストラリアがオセアニア地区から転籍後、最終予選では3大会連続で激突してきた。通算成績は1勝4分1敗で、アウェイでは2分1敗と勝利がない。

 ヴァイッド・ハリルホジッチのもとで戦った前回は、アウェイでの第4戦で引分け、ホームでの最終戦で2対0の勝利を収めた。今回は10月にホームで、来年3月にアウェイで戦う。2試合で勝点4以上をノルマとし、首位通過への道を切り開くのだ。

〈サウジアラビア〉2次予選4試合“クリーンシート”の鉄壁さ

 サウジアラビアも、18年W杯を知るタレントがチームの中心を担っている。ロシアW杯のエジプト戦で得点を決めたサレム・アルダウサリは、2次予選でチーム最多の5得点をあげた。MFのファハド・アルムワッラドとサルマン・アルファラジは、2次予選で4得点をあげている。GKモハメド・アルオワイス、左サイドバックのヤシル・アルシャハラニも、W杯を知る選手たちだ。

【次ページ】 2対0にしなければならない試合だった

BACK 1 2 3 NEXT
谷口彰悟
守田英正
鎌田大地
南野拓実
橋本拳人
浅野拓磨
森保一
古橋亨梧
権田修一
山根視来
川辺駿
伊東純也
植田直通
室屋成
長友佑都
オナイウ阿道
小川諒也
原口元気
吉田麻也
大迫勇也
川島永嗣
カタールW杯
ワールドカップ

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ