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高校卒業後「わずか1カ月」の衝撃…“18歳のルーキー”がなぜBリーグの超強豪で活躍できる? 千葉ジェッツ・瀬川琉久の規格外「リアル評」
posted2025/05/10 11:01

4月に高校を卒業したばかりの18歳のルーキー・瀬川琉久が主力級の活躍を見せる千葉ジェッツ。新人の覚醒理由は…?
text by

ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
AFLO
渡邊雄太、富樫勇樹という主力の相次ぐ離脱に苦しむ千葉ジェッツを救う活躍を見せた18歳の瀬川琉久。いったい、その要因はどこにあるのか。
ルーキー離れした「度胸」
1つ目が、度胸である。
相手のフリースローになったとき、審判団がプレーについて協議しているとき。18歳の瀬川が、先輩たちを集め、ハドル(コート上での円陣)を組んで話をするように求める場面がたびたび見られる。
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ケガ人が続出したシーズンの中盤戦を経て、トレヴァー・グリーソンHCが苦しくなる前に「ハドルを組め」と指示しているとはいえ、大型ルーキーは当たり前のようにハドルを組むようにうながす。
コートに立てば、年齢など関係ない。それはまっとうな真理であるが、実行できる選手はどれだけいるだろうか。
2つ目が、知性である。
印象深いのは、5月10日から始まるプレーオフにあたるチャンピオンシップ(CS)の準々決勝であたるアルバルク東京と、レギュラーシーズンで対戦したときのこと。素晴らしい活躍を見せていたからこそ、「今後、瀬川選手の特長を多くのチームが知るにつれて、瀬川選手対策をされてきたりすると思うのですが……」と問いかけると、光速で答えが返ってきた。
「3Pをもっと決めないと、プレーの幅は広がらないと思います。今日も(アルバルクの選手たちは)ファイトオーバー(※マークする選手に密着するディフェンス)してきましたけど……。この前の試合みたいに自分の3Pが当たらなかったら、何もできなくなってしまうので。一つひとつ、課題を克服しながらやっていければいいなと思います」