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高橋大輔がアイスダンスデビュー! 樋口、坂本らの“3アクセル対決”など見所満載なNHK杯
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byYUTAKA/AFLO SPORT
posted2020/11/27 11:35
前日練習で息の合った演技を見せた高橋大輔と村元哉中
初披露に向けて興奮が冷めない様子
練習後には2人とも笑顔でインタビューに現れ、初披露に向けて興奮が冷めない様子。高橋は、
「(この11カ月)大変なことばかりでしたが、コツコツやって乗りこえていった感じです。コロナウイルスの影響もあって、コーチと練習できない時もありましたが、あまり考え込まずに、これからの先を見ることで、ストレスを感じずにやって来られました」という。
またアイスダンスの難しさについては、こう話した。
「やはりスピンやリフトなどは、まだ時間が必要だなと思います。スケーティングもエッジワークの深さや、ボディラインの傾斜がまだ浅いですが、(転向してから)日が浅いので徐々に取り組んでいきたいです」
村元は、新カップルでの演技を楽しんでいるようだ。
「初披露なので順位や得点は気にせず、良い演技ができたらいいと思います。大ちゃんとアイスダンスが出来るという喜び、お客さんに披露できる喜び、そして感謝をこめて、初披露の場を楽しみたいと思います」と語った。
ジュニアの吉田唄菜&西山真瑚組も活躍
また小松原美里&ティム・コレト組は、11月19日にコレトが日本国籍を取得したばかり。アイスダンスは、通常の国際大会は1人の国籍だけでエントリーできるが、五輪は2人とも日本国籍を持っていないと日本代表には選ばれない。2017年1月に入籍し日本国籍取得を目指してきた2人が、五輪を目指すスタートラインに立った。日本人カップルとして最初の試合となり、祝福に包まれた演技が期待できる。
日本では注目度が低かったアイスダンスだが、ジュニアの吉田唄菜&西山真瑚組も活躍し、人気が高まっている。このNHK杯が、日本アイスダンスに火が付くターニングポイントになりそうだ。