フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
23歳トゥクタミシェワが貫禄の優勝! コストルナヤ、トゥルソワの不調にプルシェンココーチはどう対応?
posted2020/11/25 17:03
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Getty Images
11月20日からモスクワで開催された、GPシリーズ第3戦目のロステレコム杯。今季はパンデミックによる移動制限でほぼ国内大会仕様で開催された中で、この大会の女子は全GP戦でもっともレベルの高い戦いになると期待されていた。
昨シーズン、GPファイナルで女子の表彰台を独占したアリョーナ・コストルナヤ、アンナ・シェルバコワ、アレクサンドラ・トゥルソワの3人がメダルを取ることが、大方の予想だった。
だが蓋を開けてみると、サプライズの結果が待っていた。
「3人娘」のうち2人がプルシェンコ指導下に
今年の5月にトゥルソワ、そして7月末にはコストルナヤの2人がエテリ・トゥトベリーゼコーチ陣を離れ、エフゲニー・プルシェンコの指導下に移ったことは大きなニュースとなった。
昨シーズン、GPファイナルと欧州選手権の両方で3位に甘んじたトゥルソワがコーチを変えたことは、それほど驚きではない。だが順調に成績を出してきたコストルナヤのコーチ変更は、多くの関係者にとって予想外のことだった。
昨シーズン「3人娘」と呼ばれてきた同門生のうち、トゥトベリーゼチームに残ったのは、シェルバコワ1人。そのシェルバコワと、新しいものを求めて移転した2人がどのような戦いぶりを見せるのか、注目されていた。
ところがシェルバコワは大会の直前に、喉の炎症を理由に棄権を発表。
またパンデミックの影響で、カナダへの再入国を断念してトゥトベリーゼコーチのもとに戻っていたエフゲニア・メドベデワは、16日に背中の痛みを理由に欠場を発表していた。本人はその後自身のSNSでひどい風邪にかかっているが、「詳細については触れたくありません」と表明。ロシアと、米国のNBCオリンピックチャンネルでは、新型コロナウイルスに感染したと報道されている。