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南野拓実が継承「日本代表歴代10番」を写真で見る 香川真司に中村俊輔、懐かしの名波浩&ラモス…
posted2020/10/09 17:03
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama
森保一監督率いる日本代表にとっての2020年初戦が、ようやくキックオフの時を迎える。9日のカメルーン戦、13日のコートジボワール戦は招集メンバー全員が欧州組で臨むが、チーム立ち上げからの主力である南野拓実に1つの変更が起きた。
それはこれまで着用してきた背番号が「9番」から「10番」に――。
今年1月、リバプールに移籍して激しい定位置争いを強いられているものの、世界最強クラブの一角に在籍する25歳がエースナンバーをつけることには多くのサッカーファンが納得するだろう。そこで、Numberのカメラマンらが撮った「主な歴代10番」10人の写真で、日本サッカー約35年の歴史を振り返ってみよう。
(1)中島翔哉
森保ジャパンで背番号10を任される試合が多かったのは中島だ。小柄ながら左サイドから繰り出すカットインからのシュートは、好調時は“分かっていても止められない”レベルのクオリティ。リオ五輪世代では、手倉森誠監督から常に10番の責務を任され、下馬評が低かった2016年AFC U-23選手権(リオ五輪最終予選)で日本を優勝に導く原動力となった。
現在所属しているポルトでも10番を担っているが、昨シーズン終盤戦には練習参加が許されない状況になるなど苦闘した。残留した今シーズンも出場機会が巡ってきていないが、この逆境を打開し、再び代表でのプレーを見たいところだ。
(2)乾貴士
香川真司の後の10番は中島翔哉、のイメージが強いが、2019年にUAEで開催されたアジアカップでは乾貴士がエースナンバーを着用している。これは中島の負傷離脱に伴ってのものだった。
また2017年、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督体制時のヨーロッパ遠征でも、香川らが招集外となったことで乾が10番をつけたことがある。当時、背番号について「シンジのものだと思っている」「シンジの思いも背負いながらやりたいと思います」と、セレッソ大阪時代に“黄金コンビ”を組んだ香川の心境を慮っていた。