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箱根で敗れた各校の悔恨とお手上げ。
早稲田、東洋、駒澤、國學院、東海。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byYuki Suenaga

posted2020/01/09 20:00

箱根で敗れた各校の悔恨とお手上げ。早稲田、東洋、駒澤、國學院、東海。<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

東海大は前年の優勝タイムを上回る走りを見せたが、青学の爆発の前に屈することになった。

連覇を目指した東海大は「お手上げ」。

 東海大の目標は、言うまでもなく連覇だった。実際、東海大は強かった。前回の優勝タイムを上回り、成長の跡を見せた。10時間48分25秒というタイムは、2位としては最速記録である。

「青学が強かった。お手上げです」

 両角速監督は、潔く負けを認めた。

「選手はよく走ってくれました。ウチは大きなミスはなかったけれど、爆発力に欠けました。要は、普通の駅伝をしていては勝てないというレベルで青学さんに走られました」

 両角監督の言葉に、私は箱根駅伝連覇のむずかしさを見る。

 優勝したチームは、成功を収めた「前年ベース」を評価基準としてしまう。しかも、東海大は“黄金世代”と呼ばれた主力選手があらかた残っており、成長分も見込める。

 しかも、今季に入ってから出雲、全日本とライバルの青山学院には先着していた。このレースから判断する限り、青学大の急成長を想像することは難しかったと思う(ただし、青学大は11月10日の世田谷ハーフ、11月23日の学連記録挑戦会で反撃の狼煙をあげてはいたが)。

 相手に対する想像力。

 ここに落とし穴があったのかもしれない。

 箱根駅伝を戦う指揮官には、イマジネーションの力が必要だと、改めて感じた箱根駅伝2020だった。

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