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公務員志望からスペイン代表へ。
3部から這い上がったもう1人のマタ。
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![横井伸幸](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/2/4/90/img_242966bf21680bb9f13a96d622c83c2926136.jpg)
横井伸幸Nobuyuki Yokoi
photograph byGetty Images
posted2019/03/30 11:00
![公務員志望からスペイン代表へ。3部から這い上がったもう1人のマタ。<Number Web> photograph by Getty Images](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/7/9/700/img_79ae1426172526d3be797ee6c2c7431e150054.jpg)
後半終了間際にFWモラタ(左)に代わりピッチへ送り込まれたFWマタ(右)。短い時間での出場となったが、彼の背景は大きな話題を呼んだ。
1部ヘタフェ移籍、得点数もベンゼマに並ぶ。
レギュラーシーズンの39試合で33得点。昇格をかけたプレーオフ4試合でも2得点と大活躍。結果、バジャドリーの5シーズンぶりの1部復帰に貢献したマタは、ヘタフェとの契約を勝ち取った。
そして今季は自身初の1部ながら、28試合を消化した時点のリーガでスペイン人トップとなる13ゴールを決め、得点ランキング5位タイ(もう1人はR・マドリーのカリム・ベンゼマ)につけている。
スペイン代表招集は、ルイス・エンリケ監督からの然るべき報奨だった。しかし、それを超える解釈を示し、興奮していたのはペガソ時代のチームメイトでキャプテンを務めていたカマーチョだ。
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「発表されてすぐ本人と話したけれど、俺の方が喜んでいたかもしれない。マタの代表招集は1部でプレーする夢を叶えられないまま下位リーグの弱小クラブで終わったすべての選手に対するオマージュだ」
また選手時代ピッチ上で対戦したこともあるというAS紙のカルロス・マタヤネス記者は、いついかなるときもチームと自分のために全力を尽くし、それゆえ天井知らずで伸び続けるマタを称え、「若者には彼を見習うことを勧めたい」と書いている。
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