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ライバル対決、新星の登場…。
柔道五輪代表争いが始まった!
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松原孝臣Takaomi Matsubara
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posted2019/03/25 07:30
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丸山城志郎は得意の内股を武器に、グランドスラム・デュッセルドルフで優勝を果たした。
“圧倒的”な阿部に挑む丸山。
その勢いは今年に入っても衰えない。2月のGS・デュッセルドルフでは、GS・パリで阿部に一本勝ちしたロンバルドを破り、優勝を果たしたのである。
当然、阿部の存在は強く意識してきた。GS・大阪で、阿部を応援する会場内の雰囲気に、「会場中が阿部ワールドみたいで。見てろよ、と思っていました」とコメントしている。
かたや、阿部はGS・パリで初戦敗退を喫した。追う立場であるのは変わりないにせよ、その差は縮まっている。バルセロナ五輪日本代表だった父に続きたいという思いがある。
不調のベイカーを脅かす新星・村尾。
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男子90kg級では、リオ五輪金メダリストのベイカー茉秋が本命視されていたが、調子がいまひとつ上がっていない。大本命不在となりつつある中、現れたのが10代の新星、村尾三四郎だ。
村尾は桐蔭学園高校3年生で出場した昨年のGS・大阪で3位になると、GS・デュッセルドルフではリオ五輪銅メダルの郭同韓に一本勝ちするなど強豪を次々に撃破。決勝で敗れて2位で終わったものの、鮮烈な印象を残した。長いリーチをいかした投げ技が魅力でもある。
GS・大阪のあと、村尾は「去年まで(東京五輪に)出たいと思っていたけれど、今日で、やっとしっかり口に出して言えます」と決意を改めて言葉にした。日本代表男子の井上康生監督も「ぜひとも狙っていってほしいです」とエールを贈る。
逆転を狙う選手、そうはさせじと立ちはだかる選手。来年の大舞台を見据えて、それぞれの位置から優勝のために戦う。
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